スバル期間工の仕事内容は、車体のプレス・溶接・塗装、トリム(車体組立)、エンジン・トランスミッションの製造などです。

完成車の検査も自動車づくりの工程に含まれます。

同じスバルの工場でも、担当する仕事はかなり違います。

例えば、溶接ではロボットが金属部品を接合し、期間工は部品を機械にセットする作業を担当します。

トリムでは、流れてくる車体にインパクトなどの工具を使って部品を取り付けます。

エンジン製造なら、金属部品の加工や精密な組立が中心です。

スバル期間工は配属先の工程を自分で選べないため、応募するなら複数の仕事内容を知っておくことが大切です。

この記事では、各工程で実際に何をするのか、機械が担当する作業と人が担当する作業を分けながら説明します。

未経験者が仕事を覚えるまでの研修や、配属先の決まり方も取り上げます。

スバル期間工の仕事内容は?6つの工程を一覧で比較

スバルの自動車製造は、鉄板から車体を作り、エンジンや内装部品などを組み付け、完成した車の品質を確認する流れで進みます。

主な工程と仕事内容は次のとおりです。

 工程 作っているもの・目的 期間工が行う主な作業
プレスドアやルーフなどの金属部品プレス機の操作・管理、加工後の歪みやキズの確認
溶接車体の骨格ロボットが溶接する部品のセットや加工準備
塗装車体の外装塗装後のキズや仕上がりの確認
トリム(車体組立)完成車への組立エンジン・ハンドル・タイヤなどの部品取付け
エンジン・トランスミッションエンジンや動力伝達装置金属加工、精密部品の組立、精度確認
検査完成車の品質・機能スピード・ハンドル・ブレーキなどの試験と調整

※SUBARUの企業公式採用ページに掲載されている6工程を整理したものです。

期間従業員採用サイトでは5つの製造工程を中心に紹介しており、完成車検査への配属が保証されているわけではありません。

自動車工場というと、ベルトコンベヤーで流れてくる車に部品を取り付ける仕事を想像しやすいですが、実際には機械加工や品質確認など、作業の種類が分かれています。

また、上の表は製造工程を大きく分類したものです。

各工程の中にも複数の職場や担当作業があり、同じ溶接工程に配属された人が全員同じ仕事をするわけではありません。

製造ラインへ部品を届ける供給係のように、工程を支える仕事もあります。

実際にスバルの矢島工場で働いていた期間工へのインタビューには、組立作業者へ部品を供給していたという経験が紹介されています。

ラインの作業者が必要な部品を使えるようにする仕事で、供給が遅れると生産にも影響します。

これは一人の勤務経験ですが、自動車製造が組立作業者だけで成り立っているわけではないことを理解する参考になります。

なお、部品供給の仕事があることと、フォークリフトの運転業務へ配属されることは別です。

スバルの期間従業員募集では、フォークリフト資格を持っている人の配属先や、特定の運搬業務を担当できる条件までは明示されていません。

それでは、各工程で行う作業を詳しく見ていきます。

スバル期間工の車体製造|プレス・溶接・塗装の仕事内容

車体製造では、鉄板を加工して部品を作り、それらを接合して車の骨格を組み立て、塗装まで進めます。

プレス・溶接・塗装はそれぞれ専門の設備を使う工程ですが、機械による加工だけで完成するわけではありません。

期間工は設備の操作や加工準備、品質確認などを担当します。

プレス|鉄板を加工し、歪みやキズを確認する

プレス工程では、大型のプレス機を使って鉄板を加工し、ドアやルーフなどの車体部品を製造します。

鉄板の裁断や金型による成形は自動化された設備が行い、期間工は機械のコントロールや加工後の品質確認を担当します。

出来上がった部品は、指定された形になっているだけでは十分ではありません。成形による歪みや表面のキズがないかを調べます。

SUBARUでは、目視に加えて手で触れながら、気づきにくい歪みやキズを確認する作業が紹介されています。

金属部品の表面には、光の当たり方によって見えにくい変化もあります。

手で触れる確認は、目視だけでは分かりにくい状態を調べるための方法です。

プレスで作った部品は、その後の溶接工程で組み合わされます。

加工した時点で異常を見逃せば、次の工程で車体を組み立てる際にも影響します。

そのため、プレス工程では設備を動かす仕事と、加工された製品の状態を確かめる仕事の両方が重要になります。

溶接|部品を機械にセットし、車体の骨格を作る

プレスで作られた部品は、溶接工程で接合され、自動車の車体骨格になります。

スバルの車体溶接では、多数のロボットが使われています。ロボットは設定された動きに従って金属部品を接合し、強固な車体を作ります。

期間工の仕事内容として紹介されているのは、ドアやボンネットなどの部品を機械にセットし、ロボットが加工できる状態を整える作業です。

ここでは、機械が溶接を行う前に、必要な部品を準備する役割を人が担っています。

部品を機械へセットする仕事では、加工する部品が正しい位置に配置されていることが重要です。

ロボットが正確に動いても、加工対象の部品が適切に準備されていなければ、求められる製品には仕上がりません。

溶接工程は、作業者が一日中溶接トーチを持って金属を接合する仕事とは異なります。

ロボットによる加工と、人による部品の準備・設備に関わる作業が組み合わされているのが特徴です。

実際の担当は車体部品や職場ごとに分かれるため、溶接工程への配属だけで具体的な部品や作業場所まで決まるわけではありません。

塗装|防錆・塗装後の仕上がりを確認する

溶接で完成した車体には、防錆処理や漏水を防ぐための加工が施され、その後に塗装が行われます。

塗装にはロボットが使われ、塗料を塗った後には焼き付け工程もあります。

期間工の仕事として紹介されているのは、塗装後の車体にキズなどがないかを確認する作業です。

塗装は車の色を付けるだけでなく、外観の品質を決める工程でもあります。

塗装面にホコリや異物が混ざると仕上がりに影響するため、スバルでは外部から異物が入りにくいよう、密閉された環境で塗装を行っています。

プレス工程では金属部品の歪みやキズを確認しますが、塗装工程では塗装された表面の状態を調べます。

同じ外観確認でも、対象となる製品の状態が違います。

完成した車は購入者が日常的に目にするため、塗装の仕上がりは見た目の品質にも直接関わります。

塗装が終わった車体は、エンジンや内装部品などを取り付けるトリム工程へ進みます。

スバル期間工のトリム(車体組立)はどんな仕事?

トリムは、塗装された車体に部品を取り付け、完成車の形に組み上げていく工程です。

スバル期間工の仕事内容を調べると「トリム」という言葉を目にしますが、これは車体の骨格を作る溶接工程とは違います。

エンジン・ハンドル・タイヤなど、車を走らせるために必要な部品や装備を車体へ取り付ける仕事です。

エンジン・内装・タイヤなどを車体に取り付ける

トリム工程では、インパクトなどの工具を使って部品を取り付けます。

自動車の組立には3万点を超える部品が関わり、スバルではその多くを人の手で組み付けています。

もちろん、一人の期間工がすべての部品を取り付けるわけではありません。

組立工程は複数の作業に分かれており、それぞれの担当者が決められた部品を取り付けることで車が完成します。

例えば、ボルトで固定する部品を担当するなら、取り付ける部品と位置を確認し、工具を使って固定する仕事になります。

実際にスバルのトリム課で働いた人の体験談にも、インパクトを使ったボルト締めや、ビス・ネジを取り付ける作業が紹介されています。

トリムは車体の内側で作業することもあり、取り付け位置によっては体をかがめたり、腕を伸ばしたりする動きが必要です。

ただ、仕事内容を理解するうえでは、力仕事という面だけでなく、担当する部品を決められた手順で正確に組み付けることも押さえておきたい部分です。

作業の身体的な負担については、別の記事で詳しく扱っています。

スバル期間工のきつさと工程別の負担を見る

車種や仕様に合わせて作業を変える混流ライン

スバルの車体組立には「混流ライン」が採用されています。

混流ラインとは、車種や仕様が異なる自動車を同じ生産ラインで組み立てる方式です。

例えば、装備の違う車が続けて流れてくると、それぞれに指定された部品を正しく取り付けなければなりません。

そのため、トリム工程の仕事は、同じ工具を使った繰り返し作業であっても、すべての車に同じ部品を取り付けるわけではありません。

SUBARUが紹介している1日の勤務例でも、始業時に作業指示書を確認してから担当ラインへ向かう流れが示されています。

遅番では早番から業務の引き継ぎを受ける場面もあり、現場の作業は決められた手順や情報を基に進められています。

車種や仕様に合わせて正しい部品を取り付けることと、ラインの流れに合わせて作業することの両立が、トリム工程の特徴です。

未経験者は、まず担当する部品や工具の使い方を覚え、現場で作業手順に慣れていくことになります。

エンジン・トランスミッション製造の仕事内容

スバルでは車体だけでなく、水平対向エンジンやトランスミッションも製造しています。

トリムが完成した部品を車体へ取り付ける仕事なのに対し、エンジン・トランスミッションの製造では、金属材料から部品を加工し、それらを精密に組み立てます。

金属部品の機械加工と精密な組立

エンジン製造には、金属材料を削って必要な形状の部品を作る機械加工と、加工された部品を組み合わせる組立作業があります。

スバルの研修でも「エンジン組立」「トランスミッション組立」「パワーユニット加工」は、それぞれ実践訓練の対象として紹介されています。

同じエンジン関連の仕事でも、金属を加工する仕事と、完成した部品を組み立てる仕事では、担当する設備や作業が違います。

金属加工では、製品が指定された形状や精度に仕上がっていることが重要です。

組立では、それぞれの部品を正しく組み合わせ、エンジンやトランスミッションとして機能する製品を作ります。

車体組立では車両に取り付ける大きな部品を扱いますが、こちらではエンジン内部などに使われる精密部品も製造対象になります。

振動や異音につながる精度の確認

SUBARUでは、エンジン・トランスミッションの製造について、ミクロン単位の精度が求められる仕事だと紹介しています。

エンジン内部では複数の金属部品が連動して動くため、部品の加工状態や組立精度は、振動や異音などにも関係します。

そのため、部品を作って組み合わせるだけでなく、求められる精度を満たしているかを確かめることが重要です。

期間工が担当する仕事にも、加工・組立・精度確認が含まれています。

ただ、すべての作業者が手作業でミクロン単位の調整を行うという意味ではありません。

精密な加工には設備が使われ、担当者はそれぞれの工程で決められた作業を行います。

車体組立が部品の取り付けを中心とするのに対し、エンジン製造は加工精度や部品同士の組み合わせに重点がある仕事です。

完成したエンジンやトランスミッションは、車体組立工程へ送られて自動車に取り付けられます。

スバル期間工の検査は何をする?工程内検査と完成車検査の違い

自動車の検査には、製造途中に行う品質確認と、完成した車の機能を確認する検査があります。

どちらも製品の品質を守る仕事ですが、調べる対象が違います。

製造途中に行うキズ・歪みなどの品質確認

プレスや塗装などの製造工程では、加工された製品が正常な状態かを確認します。

プレス工程なら、金属部品の歪みや表面のキズが対象です。

塗装工程では、塗装された車体にキズなどがないかを確認します。

このような品質確認が製造途中で行われるのは、異常のある部品がそのまま後の工程へ進むことを防ぐためです。

例えば、プレス加工でできた歪みを見逃したまま溶接工程へ送れば、その部品を使って車体を組み立てることになります。

後から不具合が分かるよりも、加工した段階で問題を見つける方が、影響する範囲を抑えられます。

ここでの検査は独立した完成車検査とは限らず、製造工程の担当者が加工や組立とあわせて行う品質確認も含まれています。

完成車の走行性能や機能を確認する検査

自動車の組立が終わると、完成車として正しく機能するかを調べます。

スバルでは、完成車に対して2,000項目にも及ぶ検査が行われています。

企業公式採用ページには、エンジンを始動して車を走らせ、スピード・ハンドル・ブレーキなどを確認する試験や、必要な調整が紹介されています。

製造途中の品質確認では部品や加工状態を調べますが、完成車検査では自動車としての機能が確認対象になります。

エンジンやブレーキなど、それぞれの部品が正しく製造されていても、完成した車の状態で正常に動くことを確かめる工程が必要になるためです。

なお、SUBARUの企業公式採用ページには検査工程が掲載されていますが、期間従業員採用サイトの仕事内容ページでは、プレス・溶接・塗装・車体組立・エンジン・トランスミッションの5工程が紹介されています。

このため、完成車検査の仕事が存在することと、採用された期間工がその業務を担当できることは分けて考えるべきです。

検査業務の具体的な配属条件や担当範囲は、公開されている募集情報だけでは判断できません。

完成車の検査内容は、SUBARUの企業公式採用ページでも紹介されています。

スバル期間工の配属先は選べる?研修から現場作業まで

スバル期間工は、応募時に希望する工程を自由に選ぶ仕組みではありません。

入社後はトレーニングセンターで研修を受け、その期間中に適性や経験を考慮して配属先が決まります。

配属工程は適性や経験を考慮して決まる

スバルでは、入社後10日間の研修中に配属職場が決定されます。

採用サイトのFAQでは、最初に担当することが多い作業について、特定の作業に決まっているわけではないと説明されています。

配属では一人ひとりの適性や経験が考慮されますが、希望する工程への配属を保証する制度ではありません。

例えば、エンジン製造に興味があっても、車体組立やプレスなどの別工程へ配属される可能性があります。

特定の工程でしか働きたくない人にとって、配属先を選べないことは応募前に考えておきたい条件です。

反対に、自動車製造の仕事全般に興味があり、担当する作業を研修から覚えていくつもりなら、希望工程が決まっていないこと自体は大きな障害にならないでしょう。

スバルでは自動車工場で働いた経験がなくても応募できます。専門的な資格を持っていない人も対象ですが、交替勤務への対応など、募集上の条件は別に設けられています。

仕事内容を理解したうえで応募資格や現在の募集内容を調べたい方は、こちらで詳しく確認できます。

スバル期間工の求人・応募条件を確認する

未経験者が受ける10日間の研修と配属後のOJT

スバルの期間従業員採用サイトでは、在籍者の約8割が未経験者と紹介されています。

未経験者が基本作業を覚えられるよう、入社後には10日間の研修が用意されています。

 期間 研修内容
1〜3日目安全・品質の基礎知識、企業・業務の理解、チームビルディング
4〜5日目インパクトドライバーの操作、指先の訓練、ライン生産の仕組み
6〜10日目配属先の業務に合わせた実践訓練、VRを使った訓練など

研修場所は、群馬製作所の矢島工場内にあるトレーニングセンターです。

4〜5日目にはインパクトドライバーの操作だけでなく、ボールを使った指先の訓練や、折り紙によるグループワークも行われます。

折り紙を使うのは、複数の人が作業を分担して一つの製品を完成させる、ライン生産の仕組みを学ぶためです。

6日目からは、配属先に合わせた実践訓練へ進みます。現場経験のある講師が、実際の作業につながる基本動作を指導します。

研修後は職場でOJTを受け、担当する作業を覚えていきます。

SUBARUが示す目安は、トレーニングセンターでの教育に続く2〜3週間ほどのOJTです。

ただし、これは会社が示す育成の目安です。

実際に矢島工場で部品供給を担当した経験者へのインタビューには、作業をできるようになるまで約1か月、その後に上司の確認を受けて完全に独り立ちするまで、さらに時間がかかったという話もあります。

この経験からは、作業の手順を覚えることと、職場で独り立ちを認められることが別の段階であると分かります。

全員が同じ期間をかけるわけではありませんが、10日間の研修だけで現場の仕事をすべて習得するという仕組みではありません。

具体的な教育内容は、SUBARU公式の教育・研修ページで確認できます。

また、仕事で使用する作業着上下と帽子は入社時に無償貸与され、安全靴が必要な職場では安全靴も貸与されます。

勤務する工場や交替勤務も配属によって決まる

スバル期間工の主な勤務地は、群馬製作所の本工場・矢島工場・大泉工場です。

本工場と矢島工場は群馬県太田市、大泉工場は大泉町にあります。

工場ごとに生産する製品や担当工程は異なりますが、勤務地も本人が選択できません。

スバル期間工の勤務地・工場を確認する

勤務形態についても、配属先に応じて2交替・3交替などが組まれます。

同じ仕事内容でも、早番や遅番、夜勤の有無によって生活時間は変わります。

勤務時間や休日については、仕事内容とは分けて確認した方が、実際の働き方を判断しやすくなります。

スバル期間工の夜勤・残業・休日を確認する

工場や勤務形態を自分で選べないことは、SUBARU公式のよくある質問にも明記されています。

スバル期間工の仕事内容を理解して応募を判断するポイント

スバル期間工の仕事は、設備を使った加工、工具による部品の組立、製品の品質確認などに分かれます。

プレス・溶接・塗装では機械を使った加工や品質確認、トリムでは車体への部品取付け、エンジン製造では金属加工や精密組立と、それぞれ担当する作業が違います。

また、製造ラインへ部品を届ける供給業務のように、直接の組立以外で生産を支える仕事もあります。

工場勤務が未経験でも、入社後の研修や現場でのOJTを通じて仕事を覚える仕組みは整っています。

ただし、仕事内容の違いを理解していても、希望する工程に配属されるとは限りません。

例えば、機械加工を希望していても車体組立を担当する可能性があるため、特定の工程だけを前提に応募するのは避けた方がよいでしょう。

また、工具で部品を取り付ける仕事と、設備や加工品の状態を確認する仕事では、使う身体の部位や集中する対象も違います。

自分に合う仕事かどうかを考えるときは、工程名だけで判断するより、どのような動作を繰り返すのか、何を確認する仕事なのか、交替勤務に対応できるかを分けて考えると判断しやすくなります。

スバル期間工を検討するなら、複数の工程で働く可能性を理解したうえで、現在の募集条件と自分の希望する働き方を照らし合わせてみてください。