クボタ筑波工場の期間工を見ると、日給14,000円、月収34万円程度、年収500万円以上といった数字が並んでいます。
期間工の中でもかなり高い水準に見えますが、「日給14,000円なのに、どうして年収500万円になるのか」は分かりにくいところです。
筑波工場では毎月の給料だけでなく、6か月ごとの満期慰労金や年2回の祝儀があります。
さらに入寮条件を満たせば家賃無料の個室を利用できるため、収入だけでなく生活費を抑えやすいことも特徴です。
現在の主な条件を先に整理すると、次のようになります。
| 項目 | 筑波工場 |
|---|---|
| 入社時の日給 | 14,000円 |
| 1年半後の日給 | 14,500円 |
| 2年半後の日給 | 15,000円 |
| 月収例 | 約34万円 |
| 満期慰労金 | 6か月ごと24万円 |
| 最終契約の慰労金 | 5か月満了で20万円 |
| 最長勤務時の慰労金合計 | 140万円 |
| 祝儀 | 6月・12月に各14万円 |
| 寮 | 入寮条件あり・家賃無料の個室 |
| 最長契約期間 | 2年11か月 |
現在の募集情報では、初年度年収例として500万円が示されており、日給14,000円から始まる毎月の給与に、満期慰労金と年2回の祝儀を加えた収入モデルになっています。
ただし、年収500万円が全員に自動的に支給されるわけではありません。
残業時間や勤務形態、祝儀の支給条件、出勤率などによって実際の金額は変わります。
ここからは、筑波工場で働いた場合に「毎月いくら入るのか」「まとまった手当はいくらか」「どんな仕事をするのか」「寮に入ったら生活費をどこまで抑えられるのか」を順番に見ていきます。
クボタ筑波工場の期間工は稼げる?まず給料を確認
日給14,000円からスタート
筑波工場の基本日給は、入社時14,000円です。
20日勤務すると、日給部分だけで28万円になります。
さらに残業や休日出勤、深夜勤務が発生すれば、それぞれ割増賃金が付きます。
現在の募集条件では、時間外勤務は32%増、法定休日出勤は40%増、深夜勤務は37%増です。
残業時間は1分単位で計算されます。
勤続期間が長くなると日給も上がります。
入社から1年半後は14,500円、2年半後は15,000円です。
日給が500円上がると、20日勤務なら基本部分だけで月1万円変わります。長く働く人にとっては、毎月の給与にも少しずつ差が出てきます。
平均月収34万円は何を含んだ金額?
「日給14,000円なら20日働いて28万円なのに、なぜ月収34万円になるのか」と感じるかもしれません。
募集情報で示されている昼勤の月収例は、月20日勤務に残業25時間を加えた条件で約34万円です。
そのため、34万円を固定給のように考えるのは正確ではありません。
残業が少ない月なら月収も下がりますし、交替勤務や夜勤がある職場では深夜割増が加わるため、逆に高くなることがあります。
応募するときは「月収34万円」という数字だけを見るより、その月収例が何日勤務・何時間残業した場合なのかまで見た方が、自分の収入を想像しやすくなります。
年収500万円以上は全員が保証される金額ではない
筑波工場では初年度年収例として500万円が案内されています。
その内訳には、毎月の給与だけでなく、年2回の祝儀と満期慰労金も含まれます。
交替勤務を前提とした年収モデルも示されているため、「日勤で残業なしでも必ず500万円」という意味ではありません。
ここは求人を見るときに誤解しやすい部分です。
基本日給は比較的安定している収入ですが、残業時間は生産状況によって変わる可能性があります。
満期慰労金には出勤率の条件があり、祝儀にも在籍日や勤務成績などの条件があります。
そのため、生活費や貯金額を計算するときは、年収500万円をそのまま毎月12分割するより、月々の給料と半年単位でもらうお金を分けて考えた方が現実的です。
満期慰労金と祝儀を含めると収入はどう変わる?
満期慰労金は6か月ごと24万円
筑波工場では、契約期間内の出勤率が90%以上の場合、6か月満了ごとに24万円の満期慰労金が支給されます。
支給イメージは次のとおりです。
| 満了時期 | 満期慰労金 |
|---|---|
| 6か月 | 24万円 |
| 12か月 | 24万円 |
| 18か月 | 24万円 |
| 24か月 | 24万円 |
| 30か月 | 24万円 |
| 35か月 | 20万円 |
| 合計 | 140万円 |
最終契約だけ5か月となるため20万円で、最長2年11か月まで働いた場合の合計は140万円です。
半年働いて24万円なら、月あたりに換算すると4万円相当になります。
ただし、毎月4万円が給料に上乗せされるわけではありません。
実際には契約満了時にまとめて支給されるお金なので、「毎月の生活費に使う収入」と「半年後に受け取るまとまった収入」を分けて管理した方が使いやすいでしょう。
最長2年11か月なら慰労金は合計140万円
140万円という数字だけを見るとかなり大きく感じますが、最長期間まで働いた場合の累計です。
半年だけ働く予定なら24万円、1年間なら48万円です。
期間工を選ぶときに「満了金総額○○万円」という最大額だけを比較すると、実際に自分が受け取る金額とズレることがあります。
例えば「まず半年働いてみたい」という人なら、見るべきなのは140万円ではなく最初の6か月満了時の24万円です。
また、満期慰労金には出勤率90%以上という条件があります。
欠勤が多くなれば支給に影響するため、基本給と同じ感覚で最初から確定収入として使うのは避けた方がよいでしょう。
祝儀は半年ごと14万円
筑波工場には満期慰労金とは別に祝儀があります。
6月と12月にそれぞれ14万円で、年間では最大28万円です。
ただし、6月30日または12月10日に在籍していることに加え、勤務成績や勤務態度などを考慮して支給されます。
入社時期によっては、最初の支給日までの期間も変わります。
そのため「入社すれば1年目から必ず28万円」と決めて家計を組むより、実際の入社日と支給条件を確認しておいた方が安心です。
筑波工場が稼ぎやすいのは、日給14,000円という基本部分に加えて、満期慰労金と祝儀というまとまった収入があることです。
毎月の給料だけでは見えにくい部分ですが、半年・1年と働いたときには差が大きくなります。
クボタ筑波工場ではトラクタとエンジンをどう作る?
組立・塗装・溶接・機械加工・運搬
筑波工場は茨城県つくばみらい市にあり、トラクタや産業用エンジンを生産しています。工場自体は1975年に操業を開始し、現在は約3,600人が働く大規模な製造拠点です。
期間従業員の主な仕事には、組立、塗装、溶接、機械加工、運搬などがあります。
組立では工具を使って部品を取り付けます。機械加工では設備を使って部品を加工し、運搬では製造に必要な部品を所定の場所へ届けます。
同じ筑波工場でも、配属工程によって一日の動きはかなり違います。
組立ならラインの流れに合わせて部品を取り付ける場面が多くなりますが、機械加工では設備や加工された部品の状態を確認しながら進める仕事があります。
製造現場では、機械を動かせば終わりではありません。
加工後の製品に異常があれば、そのまま次工程へ流さず確認する必要があります。
ただし、期間従業員が担当する範囲は配属先によって異なるため、「筑波では全員が同じ設備操作や検査を行う」という意味ではありません。
入社後は3日間の基礎研修から始まる
製造業未経験でも、入社してすぐ製造ラインへ放り込まれるわけではありません。
現在の募集情報では、入社後に合計3日間の基礎研修があり、前半はクボタ製品や工場内のルール、安全管理などを座学で学び、後半はダミー部品を使って工具の扱いを練習する流れが案内されています。
工場勤務が初めての人にとっては、工具の名前よりも、どこを歩くのか、設備の近くで何をしてはいけないのか、異常時にどうするのかといった安全面を覚えることも重要です。
研修を終えればすべて一人でできるという意味ではなく、その後は配属された職場で実際の作業を覚えていきます。
配属工程によって身体の負担は変わる
トラクタやエンジンを作る仕事なので、座ったままできるデスクワークとは違います。
立ち作業、工具の使用、部品の取り扱い、工場内の移動などがあります。
ただ、「クボタ筑波は全部重労働」と一括りにするのも正確ではありません。
組立と機械加工、物流では身体の使い方が違い、検査などでは体力より集中力が負担になる場合もあります。
工程ごとの仕事内容や、何がきつくなりやすいのかは別の記事で詳しく整理しています。
勤務時間は日勤だけとは限らない
日勤は8:00~16:30
筑波工場の日勤は8:00~16:30で、実働7時間45分です。
「日給14,000円で昼間だけ働けるならかなり条件がいい」と感じる人もいるでしょう。
ただし、すべての配属先が日勤専属ではありません。
筑波工場には日勤だけでなく、早番・遅番の変則勤務や、日勤・夜勤を交替する勤務があります。
応募するときには、給与だけでなく自分がどの勤務形態になる可能性があるのかも確認しておきたいところです。
早番・遅番の変則勤務もある
変則勤務では、
- 早番:7:00~15:30
- 遅番:14:00~22:30
という時間帯が案内されています。
週ごとに勤務時間が変わる場合、日勤固定より生活リズムを調整する必要があります。
遅番なら朝はゆっくりできますが、仕事が終わるのは夜になります。早番なら午後の時間を使いやすい反面、朝が早くなります。
「夜勤がなければ大丈夫」という人でも、勤務開始時間が週ごとに変わる働き方が合うかは考えておいた方がいいでしょう。
日勤・夜勤の交替勤務もある
交替勤務では、
- 日勤:8:00~16:30
- 夜勤:20:00~翌4:30
を週ごとに交替します。
夜勤では深夜割増があるため、収入面ではプラスになります。
ただ、昼に眠る生活へ切り替える必要があるため、給料だけでは判断できません。
また勤務カレンダーは5勤2休だけでなく、職場によって4勤2休となる場合があります。4勤2休では土日が必ず休みになるわけではありません。
家族や友人と休みを合わせたい人にとっては、この違いも大きいところです。
筑波工場の寮は家賃無料のワンルーム
遠方から勤務する人が入寮対象
筑波工場では、遠方から赴任する人向けに個室の住居が用意されています。
家賃は無料です。
募集特集ではワンルームタイプが案内されており、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどを備えた物件例も紹介されています。
物件の写真や設備は一例なので、実際の入居先は赴任時に確認する必要があります。
一般的な賃貸住宅を自分で借りれば、毎月数万円の家賃がかかります。
これが無料になるため、筑波工場では給与額だけでなく、毎月の固定費を下げやすいことも貯金しやすさにつながります。
ワンルームだが別の一般物件になる場合もある
「筑波工場の寮」と聞くと、大きな集合寮の建物を想像するかもしれません。
現在は会社が契約した一般物件へ入居する形が案内されており、ワンルームタイプが中心です。
ただし、入居時期や空室状況によって同じ物件になるとは限りません。
ネット上で見た特定の部屋を前提に家具や生活用品を準備するより、採用後に案内された物件と備品を確認してから揃えた方が無駄がありません。
家賃がかからないことが貯金に効いてくる
例えば毎月5万円の家賃を払う生活なら、1年間で60万円になります。
寮費無料の条件を利用できれば、その分を貯金や生活費に回せます。
期間工で貯金を考える場合、給料が月1万円高いかどうかだけを見るより、家賃の有無の方が年間では大きな差になることがあります。
筑波工場の「稼げる」という特徴は、収入が高いことだけではなく、対象者なら住居費を大きく抑えられることも含めて考えた方が分かりやすいでしょう。
筑波と枚方の寮の違いや、入寮条件については別の記事で詳しく扱います。
クボタには正社員を目指せる制度もある
製造未経験から正社員になった実績もある
筑波工場には正社員登用制度があります。
現在の募集特集では、製造未経験者を含めて期間従業員の約40%が正社員へキャリアアップした実績が紹介されています。
また、正社員登用試験は入社1年後から受験でき、最長勤務期間の中で複数回の受験機会が設けられています。
「期間工として数年働いて終わり」だけが選択肢ではありません。
製造業で長く働きたい人にとっては、期間従業員として現場を経験しながら正社員を目指せる点も筑波工場を選ぶ理由になります。
期間工として働けば自動的に正社員になるわけではない
約40%という数字だけを見ると、かなり登用されやすく感じます。
ただし、期間従業員として一定期間働けば自動的に正社員へ切り替わる制度ではありません。
正社員登用試験を受け、勤務状況などを含めた選考を通過する必要があります。
そのため「正社員になれるなら応募する」という場合は、制度があることだけでなく、いつから受験できるのか、何回受けられるのかまで知っておいた方がよいでしょう。
詳しい条件や試験についてはこちらで整理します。
枚方製造所と迷っているなら何が違う?
筑波は入社時の日給が高い
クボタには筑波工場だけでなく、大阪府の枚方製造所でも期間従業員の募集があります。
筑波は入社時から日給14,000円なのに対し、枚方は12,300円からスタートします。
毎月の基本給を重視するなら、筑波はかなり魅力があります。
ただし、給料の比較を日給だけで終わらせると判断を誤りやすくなります。
枚方は日勤を選択でき、満期慰労金も異なる
枚方製造所には日勤のみを選べる募集があり、夜勤を避けたい人には大きなメリットがあります。
満期慰労金の仕組みも筑波とは異なり、最長勤務期間まで働いた場合の総額は枚方の方が大きくなります。
そのため、「日給が高いから筑波の方が必ず得」とまでは言えません。
短期間で毎月の給料を重視するのか、長期間働いて満期慰労金まで受け取りたいのかでも比較結果は変わります。
どちらが得かは働く期間と希望する働き方で変わる
筑波は日給の高さが目立ちます。
枚方には日勤を選びやすいことや、満期慰労金が手厚いといった特徴があります。
勤務地も茨城と大阪なので、寮に入らない人なら生活拠点との距離も重要です。
枚方の給料や仕事内容を詳しく確認したい場合はこちらで整理しています。
筑波と枚方をまとめて比較したい場合は、募集情報の記事も参考にしてください。
筑波工場が向いている人・条件を確認したい人
毎月の基本給を重視する人
筑波工場が特に向いているのは、毎月の基本給を重視したい人です。
入社時から日給14,000円なので、20日勤務なら日給部分だけで28万円になります。
そこへ時間外勤務などが加わるため、残業がある月は月収も上がります。
入社祝い金のような一度きりの大きな金額より、基本となる給与水準を重視したい人には分かりやすい条件です。
寮費を抑えて貯金したい人
遠方から応募し、入寮条件を満たす人にとっては、家賃無料の個室も大きなメリットです。
日給が高くても、家賃や生活費が高ければ手元に残る金額は減ります。
筑波では満期慰労金や祝儀に加え、住居費も抑えられるため、収入の一部を貯金へ回しやすい環境を作れます。
ただし、実際にどの程度貯金できるかは、食費、通信費、車の維持費、休日の過ごし方などによって変わります。
「年収500万円だから○○万円貯まる」とまでは決められませんが、固定費の中でも大きい家賃を減らせる効果は小さくありません。
日勤だけを前提にしている人は勤務形態を確認する
収入面では魅力のある筑波工場ですが、応募前に確認しておきたいのが勤務形態です。
日勤の職場もありますが、変則勤務や交替勤務、4勤2休になる可能性もあります。
夜勤ができない、毎週土日を休みたいといった条件がある人は、月収や年収だけを見て応募を決めない方がよいでしょう。
反対に、勤務時間にある程度対応でき、毎月の給料を重視したい人や、遠方から入寮して生活費を抑えたい人には、筑波工場はかなり検討しやすい条件です。
日給、満期慰労金、祝儀、寮を合わせて見ると、筑波工場は「毎月の収入を確保しながら、半年単位でもまとまったお金を受け取りたい人」と相性のよい求人です。
応募するときは、月収34万円や年収500万円という数字だけではなく、自分が予定している勤務期間、勤務形態、入寮の有無まで含めて判断してください。
