シャープマーケティングジャパン株式会社が提供するAGV「TYPE E(標準II型)」は、前進・後進・スピンターンといった多方向走行に対応し、積載・牽引の両面で高い性能を発揮するモデルです。

このAGVは、200kgの積載荷重に加え、350kgの潜り込み牽引、500kgの引っ張り牽引に対応しており、さまざまな搬送ニーズに柔軟に対応できます。

また、磁気テープとICタグを組み合わせた誘導方式により、高精度な走行制御が可能であり、製造・物流現場における多様なレイアウトや運用形態に適応します。TYPE Eは、標準モデルとしての基本性能を備えつつ、多方向走行と高い牽引力を両立させた、バランスの取れたAGVとして注目されています。

AGV TYPE E(標準II型)の多方向走行性能と柔軟性

前進・後進・スピンターンによる高い機動性

TYPE Eは、前進・後進に加え、その場での旋回(スピンターン)に対応しており、狭い通路や複雑なレイアウトの現場でもスムーズな方向転換が可能です。

これにより、従来のAGVでは難しかった狭隘スペースでの搬送や、頻繁な方向転換が求められる工程にも柔軟に対応できます。また、スピンターン機能により、方向転換に必要なスペースを最小限に抑えることができ、現場のスペース効率を向上させます。

走行速度と制御精度のバランス

TYPE Eの最高走行速度は40m/minに設定されており、安全性と搬送効率のバランスが取れた設計となっています。この速度設定により、安定した走行と高い停止精度が実現され、精密な位置決めが求められる工程でも安心して運用できます。

また、磁気テープとICタグを組み合わせた誘導方式により、走行ルートの柔軟な設定や高精度な停止位置の制御が可能となり、現場の多様なニーズに対応します。

AGV TYPE E(標準II型)の積載・牽引性能と対応力

200kgの積載荷重と高い牽引力

TYPE Eは、200kgの積載荷重に対応しており、さまざまな荷物の搬送に適しています。さらに、350kgの潜り込み牽引と500kgの引っ張り牽引に対応しており、重量物の搬送や台車の牽引など、多様な搬送ニーズに柔軟に対応できます。これにより、製造現場や物流倉庫など、さまざまな業種・業態での活用が期待されます。

多様な搬送方式への対応

TYPE Eは、上部に荷物を積載する「積載型」として設計されており、パレットやコンテナなどの直接搬送に適しています。また、潜り込み牽引や引っ張り牽引にも対応しており、台車やカゴ車などの搬送にも柔軟に対応できます。これにより、現場の運用形態や搬送物の種類に応じた最適な搬送方式を選択でき、効率的な搬送システムの構築が可能となります。([SHARP シャープ株式会社][1])

AGV TYPE E(標準II型)の誘導方式と運用柔軟性

磁気テープとICタグによる高精度な誘導

TYPE Eは、床面に設置した磁気テープに沿って走行する方式と、特定地点に設置したICタグによる停止・分岐指示の組み合わせによる誘導方式を採用しています。

これにより、高精度な位置決めや搬送ルートの柔軟な設定が可能となり、複雑なレイアウトや多様な搬送ルートが求められる現場にも対応できます。また、磁気テープとICタグの組み合わせにより、走行制御の信頼性が向上し、安定した運用が実現されます。

レイアウト変更への柔軟な対応

磁気テープとICタグ方式は、レイアウト変更時に床面の再施工だけで対応できるため、現場の変化に応じた迅速な対応が可能です。

これにより、製造ラインの変更や工程の見直しなど、現場の運用形態が変化した場合でも、柔軟に対応できる搬送システムの構築が可能となります。また、誘導方式の変更が容易であるため、将来的な拡張や運用の見直しにも対応しやすく、長期的な運用にも適しています。

AGV TYPE E(標準II型)の安全性能と稼働効率

充実した安全装備による安心運用

TYPE Eは、非常停止スイッチ、バンパースイッチ、障害物センサ(切替可能)、走行メロディ(最大85dB)、ウィンカーなど、充実した安全装備を備えています。

これにより、作業者や周囲の安全を確保しながら、安心して運用することができます。また、コースアウトやモーター過負荷、センサー断線、電圧低下時には自動停止するフェールセーフ機能も搭載されており、万が一のトラブル時にも安全に対応できます。

稼働時間と充電方式のバランス

TYPE Eの稼働時間は約2時間であり、短時間の搬送作業や定期的な充電が可能な運用形態に適しています。充電方式は、手動充電(交換、プラグIN)と自動充電(標準装備)に対応しており、現場の運用形態やニーズに応じた充電方法を選択できます。自動充電機能により、充電作業の手間を軽減し、稼働効率の向上が期待されます。

AGV TYPE E(標準II型)の導入メリットと活用シーン

多様な現場への適応力

TYPE Eは、多方向走行や高い牽引力、柔軟な誘導方式など、さまざまな特長を備えており、製造現場や物流倉庫、医療施設など、幅広い業種・業態での活用が期待されます。

特に、狭い通路や複雑なレイアウトの現場、重量物の搬送が求められる現場など、従来のAGVでは対応が難しかった環境にも柔軟に対応できる点が大きなメリットです。

導入コストと運用効率のバランス

TYPE Eは、標準モデルとしての基本性能を備えつつ、多方向走行や高い牽引力などの付加価値を提供することで、導入コストと運用効率のバランスを実現しています。

これにより、初期投資を抑えつつ、現場の生産性向上や作業効率の改善を図ることが可能となります。また、柔軟な誘導方式や充実した安全装備により、長期的な運用にも適しており、コストパフォーマンスの高いAGVとして評価されています。

AGV TYPE E(標準II型)のスペック

項目内容
外形寸法1,100mm × 480mm × 190mm
積載許容荷重200kg
潜り込み牽引重量350kg
引っ張り牽引重量500kg
走行方向前進+後進+スピンターン
最高走行速度40m/min
誘導方式磁気テープ+ICタグ
安全装備同上
フェールセーフ同上
電源リチウムイオンバッテリー
稼働時間約2時間
手動充電交換、プラグIN
自動充電標準装備

TYPE E(標準II型)まとめ:多方向走行と牽引力の最適バランスを実現するAGV

シャープマーケティングジャパン株式会社のAGV「TYPE E(標準II型)」は、多方向走行、高い牽引力、柔軟な誘導方式、充実した安全装備など、さまざまな特長を備えたバランスの取れたモデルです。

製造現場や物流倉庫など、さまざまな業種・業態での活用が期待され、導入コストと運用効率のバランスを重視する現場において、非常に現実的かつ実用的な選択肢となります。

特に、前進・後進・スピンターンという高い走行自由度と、積載・牽引の両立は、多様な搬送タスクを1台でこなす必要のある現場にとって大きな利点です。TYPE Eは、標準AGVの進化形として、現場の自動化と効率化を両立する「最適解」のひとつといえるでしょう。

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