倉庫や工場の自動化を検討する際、「どのベンダーを選ぶべきか」で悩む担当者は少なくありません。設備投資には長期的な視点と確かな信頼性が欠かせないからです。

本記事では、20年以上にわたりセキュリティ事業で実績を築き、近年はAGV・AMR導入支援にも注力する株式会社セキュリティデザインを徹底解説します。基本情報から導入事例、将来性やROIまで網羅的に整理し、パートナー選びの判断材料となる情報を提供します。

1. 株式会社セキュリティデザインの基本情報セクション

項目詳細
ベンダー名株式会社セキュリティデザイン
設立年1999年5月18日
企業規模・売上高:37億円(2024年12月時点)
・従業員数:88人(2025年5月時点)
主力事業AGV・AMRの販売・導入支援
・監視カメラ、入退室管理システムの販売
・フィジカルセキュリティのコンサルティング
事業展開エリア・東京、札幌、広島の3拠点を中心に全国対応
(※100km圏外は別途費用が発生する可能性あり)

【解説】この基本情報が意味すること

上記の基本情報は、導入担当者にとって具体的にどのようなメリットや判断材料になるのでしょうか。ポイントを3つに絞って解説します。

  1. 事業の安定性:20年以上の実績が示す信頼性
    1999年設立という長い歴史は、企業としての安定性を示しています。特に、信頼性が重視されるセキュリティ業界で20年以上事業を継続してきた実績は、AGV/AMRのような長期的な運用が前提となる設備投資において、「導入後にベンダーがなくなってしまう」というリスクが低いことを意味します。安心して長期的なパートナーシップを築ける企業と言えるでしょう。
  2. 独自の専門性:「セキュリティ」の知見を工場自動化へ
    この企業の最大の特徴は、AGV/AMR事業に参入する以前から、監視カメラや入退室管理といった物理セキュリティのプロフェッショナルである点です。これは、単なるロボット販売代理店とは一線を画します。工場内の人・モノ・情報の安全な動線を確保し、セキュアな環境で自動化システムを構築・運用するという、他社にはない独自のノウハウが期待できます。
  3. 提案の客観性:複数メーカー取り扱いによる最適解の提示
    HIKROBOT、AspinaAMR、COLLABOSといった複数のメーカー製品を取り扱っている点は、導入企業にとって大きなメリットです。特定の一社製品に固執することなく、顧客の現場環境、予算、解決したい課題に応じて、客観的な視点から最適なAGV/AMRを組み合わせた提案を受けられる可能性が高まります。これは、自社に最適なソリューションを見つける上で非常に重要なポイントです。

2. 導入目的との適合性|自社の課題を本当に解決できるのか?

AGV/AMRの導入検討で最も重要なのは、「自社の課題を本当に解決してくれるのか?」という点です。どんなに優れたシステムでも、現場の課題や業務プロセスを理解していなければ宝の持ち腐れになりかねません。セキュリティデザインが、貴社の目的達成をどれだけ力強くサポートできるのか、その適合性を5つの視点から評価しました。

評価項目対応状況詳細
現状課題の理解度高いフルサト・マルカホールディングス傘下で製造業・建設業の現場課題を深く理解
業務プロセス理解優秀セキュリティ業界20年以上の経験を活かした幅広い業界知識
要求機能の網羅性包括的搬送・群制御・自動充電・障害物回避・省人化まで一括対応
業務改善提案力実績豊富3C・自動車・製造業・eコマース・3PL・食品・医薬品での豊富な提案経験
目的達成への道筋明確投資回収期間1-2年の具体的な効果測定とROI計算を提示

【解説】この評価が意味すること

この評価表は、セキュリティデザインが単なる「ロボット販売店」ではなく、「課題解決パートナー」としての資質をどれだけ備えているかを示しています。導入担当者にとって、これは具体的にどのようなメリットにつながるのでしょうか。

  1. 「言わなくても分かる」深い現場理解
    セキュリティデザインは、機械工具商社であるフルサト・マルカホールディングスの一員です。これは、日々、製造業や建設業の最前線と向き合い、現場特有の課題や「こうだったら良いのに」という潜在的なニーズを熟知していることを意味します。つまり、導入担当者がゼロから課題を説明しなくても、「ああ、その問題ですね」と本質を素早く理解し、的確な提案をしてくれる可能性が高いのです。
  2. 単機能ではない「全体最適」の提案力
    「搬送」だけを自動化しても、前後の工程がボトルネックになっては意味がありません。「要求機能の網羅性」や「業務改善提案力」の高さは、同社がAGV/AMRを「点」ではなく「線」や「面」で捉え、工場全体の生産性向上を見据えた提案ができることを示唆しています。例えば、単にA地点からB地点へモノを運ぶだけでなく、上位システムと連携して生産進捗に応じた最適なタイミングで搬送するなど、一歩踏み込んだ改善提案が期待できます。
  3. 経営層を説得できる「具体的な効果」の提示
    導入担当者にとって最大のハードルの一つが、投資対効果(ROI)を経営層に説明することです。「目的達成への道筋」が明確であることは、セキュリティデザインが「1〜2年での投資回収」といった具体的な目標設定と、その根拠となるシミュレーションを提示してくれることを意味します。これにより、導入担当者は「なぜこの投資が必要なのか」を客観的なデータに基づいて説明でき、スムーズな社内承認へと繋げることが可能になります。

3. 同業での実績や評価他社ではどんな成果が出ているのか?

新しいシステムの導入を検討する際、「実際に他社ではどのような成果が出ているのか?」は最も気になるポイントでしょう。ここでは、セキュリティデザインが取り扱うAGV/AMRが、どのような現場で、どれほどのインパクトを与えているのか、具体的な実績と評価を見ていきましょう。

世界が認める確かな実績

まず押さえておきたいのが、主力製品の一つであるHIKROBOTの世界的な実績です。

  • メーカー累計出荷台数:3万台以上(世界実績)
  • 主要導入先(メーカー実績):Kaifa Technology(電子部品)、Shennan Circuits(回路基板)、BOE(ディスプレイ)など、各業界のトップ企業

【解説】この実績が意味すること
この「3万台」という数字は、セキュリティデザイン単体の実績ではなく、HIKROBOTメーカーの世界的な出荷台数です。しかし、これは導入担当者にとって非常に重要な意味を持ちます。

  • 信頼性の証明:世界中の厳しい生産現場で、数万台規模のロボットが日々稼働しているという事実は、製品の信頼性と耐久性が極めて高いことの証明です。
  • 豊富なノウハウの蓄積:多様な業界、多様な現場での膨大な導入経験は、メーカーに豊富なノウハウを蓄積させます。その結果、製品の継続的な改善や、予期せぬトラブルへの迅速な対応が期待できます。セキュリティデザインは、この世界レベルのノウハウを背景にした提案とサポートを提供できるのです。

具体的な導入効果

では、実際に導入した企業ではどのような効果が出ているのでしょうか。

業界導入前の課題導入後の効果
電子部品製造人手による搬送ミス、生産性のばらつき人件費削減生産性の向上、属人的作業の標準化
回路基板製造大量の部品搬送と在庫管理の煩雑さ1000台以上のAMR導入で倉庫〜生産ラインまで一貫自動化
ディスプレイ製造多品種少量生産における頻繁な部品搬送小ロット・高頻度搬送の自動化でリードタイムを短縮
国内の製造業旧式の磁気テープAGVの非効率さ運搬作業時間を70%削減し、生産性が大幅に向上

【解説】自社の工場で起こるかもしれない「未来」
この表は、単なる成功事例の羅列ではありません。これは、自社の工場で起こるかもしれない「未来の姿」を具体的に示しています。

  • 「70%の時間削減」がもたらすもの:例えば、国内製造業の事例にある「運搬作業70%削減」は、単にコストが下がるだけではありません。これまで運搬作業に忙殺されていた従業員を、品質管理や改善活動といった、より付加価値の高い業務に再配置できるようになります。これは、企業全体の競争力向上に直結します。
  • 自社の課題と照らし合わせる:「うちも人による搬送ミスが多いな」「頻繁な段取り替えで搬送が追いつかない」といった自社の課題と、表に記載されている事例を照らし合わせることで、AGV/AMR導入が自社にどのようなメリットをもたらすのか、具体的なイメージを持つことができます。

4. 機器やシステムの拡張性・将来性「5年後、10年後も使えるか?」

AGV/AMRは一度導入すれば長く使う重要な設備です。

だからこそ、「将来の生産量増加やレイアウト変更に対応できるか?」「数年で時代遅れのシステムにならないか?」といった将来性への不安は、導入担当者にとって大きな懸念材料でしょう。ここでは、セキュリティデザインが提供するシステムが、いかに変化に強く、未来の工場の進化に対応できるかを見ていきましょう。

小さく始めて、大きく育てる。「成長する」システム

  • 段階導入対応:まずは1台、特定のラインから「スモールスタート」
  • モジュール型設計:必要に応じてモデルや機能を追加
  • 処理能力の拡張:AIによる「群制御」で、数百台規模の連携稼働も可能

【解説】なぜ「成長する」ことが重要なのか?
この設計思想は、導入企業に「圧倒的な投資の柔軟性」をもたらします。

  • 初期投資リスクの最小化:いきなり大規模な投資をする必要はありません。まずは最も課題の大きい工程に1台だけ導入し、その効果を実データで確認してから次のステップに進めます。これにより、「導入したはいいが、思ったほどの効果が出なかった」という最悪の事態を回避できます。
  • 事業成長への追随:将来、生産量が2倍になったとしても、システムを丸ごと入れ替える必要はありません。ロボットの台数を追加し、ソフトウェアの設定を変更するだけで対応可能です。これは、事業の成長に合わせて設備投資を最適化できることを意味し、無駄なコスト発生を防ぎます。

あらゆるモノと「つながる」拡張性

あなたの工場には、既に様々な設備やシステムが存在するはずです。セキュリティデザインのAGV/AMRは、それらと「つながる」ことで真価を発揮します。

連携対象対応状況具体例
外部設備完全対応パレタイザーやコンベアと連携し、完成品の自動搬送・格納を実現
自動ドア・エレベーター標準装備別の階やクリーンルームへの自動搬送が可能に
QRコード標準装備作業者がタブレットでQRコードを読み取るだけで、必要な部品棚を呼び出す
上位システム(ERP/WMS)拡張可能生産計画と連携し、必要な部品を必要なタイミングで自動供給

【解説】「つながる」ことで生まれる価値
この連携性の高さは、AGV/AMRを単なる「運ぶ機械」から、工場全体の生産性を向上させる「賢い神経網」へと進化させます。

  • 究極の自動化:これまで人が介在していた設備間の「スキマ」を埋めることができます。例えば、製品が完成したらロボットが自動で検知し、梱包ラインまで搬送、そして倉庫の棚まで自動で格納する、といった一気通貫の自動化が現実のものとなります。
  • データドリブンな工場へ:上位システムと連携することで、「どの部品が、いつ、どれだけ使われたか」といった高精度な実測データを自動で収集できます。このデータは、生産計画の精度向上や在庫の最適化に活用でき、工場全体の経営効率を飛躍的に高めることにつながります。
株式会社セキュリティデザイン公式サイトトップページ。AGV/AMRや監視カメラ、防犯ソリューションの紹介バナーを掲載。

5. サポート・保守体制の手厚さ「もしも」の時、本当に頼りになるか?

AGV/AMRは工場の生産を支える重要なインフラです。だからこそ、「導入後にトラブルが起きたらどうなる?」「現場のスタッフが使いこなせるだろうか?」といった不安は尽きません。ここでは、セキュリティデザインが提供する「導入してからが本番」のサポート体制が、いかに手厚く、安心できるものかを見ていきましょう。

「止まらない工場」を実現する迅速な対応体制

生産ラインにおいて、設備の停止は許されません。万が一の事態に、どれだけ迅速に対応してくれるのかは、ベンダー選定における最重要項目の一つです。

サポート内容対応詳細
受付体制24時間365日 オンコール受付システム
駆けつけ対応最短4時間以内のオンサイト対応(※プランによる)
リモート診断電話・オンラインでの即時トラブルシューティング
代替機提供故障時に代替機を発送する「先出しセンドバック」

【解説】このサポート体制が意味すること
この体制は、導入企業に「生産を止めない」という絶対的な安心感をもたらします。

  • 深夜・休日のトラブルにも対応:「24時間365日受付」と「4時間以内の駆けつけ対応」は、3交代制で稼働する工場や、週末もラインを止められない現場にとって、まさに生命線です。「いつトラブルが起きても、専門家がすぐに来てくれる」という安心感は、何物にも代えがたい価値があります。
  • ダウンタイムの最小化:「先出しセンドバック」は、修理を待つ間の生産停止(ダウンタイム)を限りなくゼロに近づけるための仕組みです。故障した機器を送って修理を待つのではなく、まず代替機が送られてくるため、即座に生産を再開できます。これは、機会損失を最小限に抑えたい企業にとって非常に強力なサポートです。

導入前から導入後まで、一貫した伴走支援

「ロボットを導入したはいいが、現場が使いこなせない」というのは、よくある失敗パターンです。セキュリティデザインは、そうした事態を防ぐための包括的な支援体制を整えています。

  • 導入支援体制:専門ヘルプデスク「S-DOC」が技術・施工・運用まで一貫してサポート
  • 教育・研修制度:現場スタッフ向けの操作トレーニングやメンテナンス指導を徹底
  • 柔軟な保守プラン:予算や求めるサービスレベルに応じて選べる4つのプラン
保守プラン製品保障応答時間保証期間
スタンダードS24あり4時間以内導入後5年間
スタンダードS8あり営業時間内導入後5年間
ライトL24なし4時間以内
ライトL8なし営業時間内

【解説】「導入して終わり」にしないパートナーシップ
この体制は、セキュリティデザインが製品を売るだけのベンダーではなく、導入の成功まで責任を持つ「パートナー」であることを示しています。

  • 「誰に聞けばいいか分からない」を防ぐ:専任のヘルプデスクがあることで、導入担当者は「技術的な質問はこの人、操作の質問はあの人…」と迷う必要がありません。どんな問題でも、まずはS-DOCに相談すれば解決の糸口が見つかるという安心感は、日々の運用における心理的負担を大きく軽減します。
  • 現場への定着を強力に後押し:手厚い教育・研修制度は、現場の作業者が「自分たちの新しい仲間」としてAGV/AMRをスムーズに受け入れるために不可欠です。操作への不安を解消し、簡単なメンテナンスは自分たちでできるという自信を持つことで、システムは初めて現場に定着し、その能力を最大限に発揮します。

このように、セキュリティデザインのサポート体制は、単なる故障対応にとどまらず、導入プロジェクト全体の成功と、その後の安定稼働までを見据えた、非常に手厚い内容となっています。

6. 費用対効果その投資、いつ、いくらになって返ってくるのか?

AGV/AMR導入における最大の関心事、それは「費用」と「効果」です。導入担当者として、経営層を説得するためには「この投資が、いつ、どれだけの利益となって返ってくるのか」を明確に示す必要があります。ここでは、セキュリティデザインが提供するソリューションの費用感と、驚くべき投資回収の実態に迫ります。

「買う」だけじゃない。柔軟な導入プラン

「初期費用が高すぎる」という導入の壁を乗り越えるため、セキュリティデザインは複数の選択肢を用意しています。

製品タイプ価格帯特徴
購入モデル
(AspinaAMRなど)
要見積・資産として長期的に利用
・本格的な大規模導入向け
サブスクリプションモデル
(COLLABOS)
月額19.8万円〜・初期費用を大幅に抑制
・まずは試してみたい場合に最適

【解説】なぜ「サブスク」という選択肢が重要なのか?
月額制のサブスクリプションモデルは、導入企業に「始めやすさ」と「やめやすさ」という2つの大きなメリットをもたらします。

  • 圧倒的な初期コストの削減:本来であれば数百万〜数千万円かかることもある初期投資を、月々十数万円に抑えることができます。これにより、予算の制約が厳しい企業でも、自動化への第一歩をすぐに踏み出すことが可能になります。
  • 「もし合わなかったら…」のリスク回避:最低利用期間(2ヶ月〜)を過ぎれば、解約も可能です。これにより、「導入したはいいが、うちの現場には合わなかった」という最悪のシナリオを回避できます。効果を実測しながら、本格導入するかどうかをじっくり判断できるのです。

驚異の投資回収スピードと「隠れコスト」への対策

では、実際に導入した場合、どれくらいの期間で投資を回収できるのでしょうか。

  • 投資回収期間(ROI)の目安1〜2年(一般的な製造業の事例)
  • 年間削減効果の試算300〜500万円 / 台(人件費削減をベースにした場合)

【解説】「1〜2年で元が取れる」は本当か?
この驚異的な投資回収スピードは、決して夢物語ではありません。例えば、時給2,000円の作業員2人分の搬送業務を1台のAGVで代替できたと仮定します。

(2,000円/時 × 2人)× 8時間/日 × 20日/月 × 12ヶ月 = 768万円/年

単純計算でも、年間約768万円の人件費が削減できます。AGVの導入・運用コストを差し引いても、1〜2年で投資を回収できるという試算は、極めて現実的な数字であることが分かります。

さらに、セキュリティデザインは「後から追加費用を請求された」といった事態を防ぐため、以下のような「隠れコスト」対策も徹底しています。

  • 透明性の高い見積:遠隔地への出張費なども事前に明示。
  • 段階導入によるリスク分散:スモールスタートで初期投資を抑制。
  • 長期契約割引:サブスクリプションモデルでの消耗品無料交換など。

このように、セキュリティデザインは、単に製品を売るだけでなく、導入から投資回収までの道のりを明確に示し、企業の財務的な負担とリスクを最小限に抑えるための具体的なソリューションを提供しています。これは、導入担当者が安心してプロジェクトを推進し、経営層への説明責任を果たす上で、非常に強力なサポートとなるでしょう。

7. 最終確認セキュリティデザインは、貴社のパートナーとして最適か?

ここまで、セキュリティデザインが提供するAGV/AMRソリューションの様々な側面を掘り下げてきました。最後に、これまでの情報を基に、導入担当者であるあなたが「自社にとって最適な選択肢か?」を最終判断するためのチェックリストを用意しました。各項目を、自社の状況と照らし合わせながらご確認ください。

【導入担当者向け】最終確認チェックリスト

  • □ 導入目的との適合性:自社の「なぜ」に応えてくれるか?
    • Point:フルサト・マルカグループの一員として、製造業の現場課題への深い理解があるか?
    • 解説:単にロボットを売るだけでなく、製造業特有の課題感を共有し、「言わなくても分かる」レベルの提案が期待できます。これは、課題設定のズレによる失敗を防ぐ上で極めて重要です。
  • □ 同業実績・評価:成功の「再現性」はあるか?
    • Point:世界3万台以上の出荷実績(メーカー実績)を背景にした、信頼性の高い製品か?
    • 解説:豊富な導入実績は、製品の信頼性の証明です。また、他社の成功事例は、自社で導入効果をシミュレーションし、経営層を説得するための強力な材料となります。
  • □ 拡張性・将来性:「5年後」の工場でも活躍できるか?
    • Point:「スモールスタート」から「大規模な群制御」まで、事業の成長に合わせて拡張できるか?
    • 解説:今日の投資が、未来の足かせになってはいけません。「成長するシステム」であることは、将来の再投資リスクを最小限に抑え、長期的な視点で安心して投資できることを意味します。
  • □ サポート体制の手厚さ:「もしも」の時に頼れるか?
    • Point:24時間365日、最短4時間での駆けつけ対応など、「止めない」ための体制は万全か?
    • 解説:工場のダウンタイムは莫大な損失に繋がります。迅速で手厚いサポート体制は、安定稼働を守るための「保険」であり、ベンダー選定において絶対に妥協できないポイントです。
  • □ 費用対効果:「いつ」「いくら」で元が取れるか?
    • Point:1〜2年での投資回収という具体的な目標と、月額制の導入プランがあるか?
    • 解説:明確なROIと、初期投資を抑えるサブスクリプションモデルは、導入のハードルを劇的に下げます。これにより、予算の制約が厳しい中でも、スピーディーに自動化プロジェクトをスタートさせることが可能です。

【総括】セキュリティデザインを選ぶということ

このチェックリストの全ての項目で納得のいく答えが見出せたなら、セキュリティデザインは貴社にとって強力なパートナーとなり得るでしょう。

それは、単に高性能なロボットを導入するということではありません。

製造業の現場を知り尽くしたパートナーと共に、世界のトップランナーが認めた信頼性の高いシステムを、将来の成長を見据えながら、財務リスクを最小限に抑えて導入し、24時間365日の安心サポートのもとで、1〜2年という短期間で投資を回収していく——。

セキュリティデザインを選ぶということは、そのような「成功が約束された自動化プロジェクト」への第一歩を踏み出すことを意味します。

8. 実際の活用シーン自社に最適な「始め方」と「活かし方」

「理屈は分かったが、具体的にどう始め、どう活用すれば良いのか?」——これが、導入担当者が次に描くべき具体的なアクションプランです。ここでは、企業の状況に合わせた3つの典型的な導入パターンと、業界別の具体的な活用事例、そして導入後の効果測定方法までを一気通貫で解説します。

ステップ1:自社に最適な「始め方」を選ぶ

まず、自社の状況に最もフィットする導入パターンを見つけましょう。これに優劣はなく、課題や予算、企業文化に合わせて選ぶことが成功の鍵です。

  1. 「まずはお試し」スモールスタート型
    • 進め方:特定の課題(例:A工程からB工程への部品搬送)に絞り、1〜2台を試験的に導入します。
    • 解説:初期投資を最小限に抑え、「思ったより効果が出ない」といったリスクを回避できます。現場の成功体験を基に、他部署や経営層を巻き込みながら段階的に展開していく、最も堅実な方法です。
  2. 「一気に改革」フルスケール型
    • 進め方:新工場の立ち上げや、大規模な生産ラインの刷新に合わせて、複数台を計画的に同時導入し、群制御システムを構築します。
    • 解説:部分最適ではなく、全体最適による劇的な生産性向上が期待できます。明確な投資計画と強いリーダーシップがある場合に、最も高い効果を発揮するパターンです。
  3. 「コスト最優先」サブスクリプション型
    • 進め方:購入ではなく、月額制のレンタルサービスを利用して導入します。
    • 解説初期投資をほぼゼロにできるため、予算確保が難しい場合でもスピーディーに自動化の恩恵を享受できます。「買う」という大きな決断を保留したまま、効果を実測し、本格導入を判断できる合理的な選択肢です。

ステップ2:業界別の「活かし方」を参考にする

次に、自社の業界に近い活用シーンを参考に、具体的な導入後の姿をイメージしてみましょう。

業界活用シーンこの活用がもたらす「価値」
3C(電子部品)基板や部品の工程間搬送、検査装置との連携人為的ミスを防ぎ品質を安定させ、24時間稼働で生産量を最大化する。
自動車製造組立ラインへの部品供給(JIT:ジャストインタイム)部品在庫を最小限に抑え、キャッシュフローを改善。ライン変更にも柔軟に対応。
eコマース物流指示された棚をピッキング作業者の元へ運ぶ作業者の歩行時間をゼロにし、ピッキング効率を数倍に高め、出荷能力を向上させる。
食品・医薬品クリーンルーム内での原材料・製品搬送人の出入りを最小化し、衛生レベルを維持。搬送履歴の自動記録でトレーサビリティを確保

ステップ3:「効果」を測定し、次の一手を打つ

導入して終わりではありません。その効果を正しく測定し、経営層に報告すると共に、次の改善活動に繋げることが重要です。

  • 定量効果(数字で測る効果)
    • 何を測るか?:搬送にかかっていた時間、人件費、ロボットの稼働率
    • どう活かすか?:これらの数値を基に、投資対効果(ROI)を算出します。「年間削減額 ÷ 総投資額」で、何年で投資を回収できるかを明確に示せます。
  • 定性効果(数字で測りにくい効果)
    • 何を測るか?:作業者の身体的負担(重筋労働の削減)、作業の安全性向上、現場の士気
    • どう活かすか?:従業員満足度の向上は、離職率の低下や採用競争力の強化に繋がります。これは、長期的に見て企業の持続的な成長に不可欠な要素です。

【総括】導入から効果測定までのサイクルを回す
セキュリティデザインと共に、この「始め方を選ぶ→活かし方を学ぶ→効果を測定する」というサイクルを回していくこと。それこそが、単なるロボット導入に終わらず、工場全体の生産性を継続的に向上させていくための、最も確実な道のりなのです。

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※本記事内で紹介している導入効果やROI試算は、あくまで一例であり、全ての企業様に同様の結果を保証するものではありません。実際の効果は業種・規模・運用方法により異なるため、詳細は個別相談にてご確認ください。

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