急成長する物流・製造現場の自動化。その中でも今、注目を集めているのがAMR(自律移動ロボット)の導入です。人手不足、作業の属人化、24時間稼働体制への対応……こうした課題に直面する企業にとって、AMRは単なる「機械導入」ではなく、業務構造そのものを革新する手段となりつつあります。
しかし、導入を急ぐあまり、目的に合わない機種を選定したり、メーカー選びで失敗するケースも後を絶ちません。
本記事では、最新の一次情報や信頼性の高いレポートに基づき、AMR市場の動向から導入判断のポイント、失敗しないメーカー選定基準までを網羅的に解説します。
「何から比較すべきか分からない」「社内説得に根拠が欲しい」「長期的なROIを確保したい」——
そんなあなたの意思決定を、実務目線で徹底サポートします。読み終えた頃には、自社に本当に必要なAMR像が明確になっているはずです。
- 3分でスッキリ理解!AMRとは何か?AGVとの違いも徹底比較
- どこが強い?AMRメーカーの世界&日本シェア最新ランキングを徹底解説
- どのAMRが最適?主要メーカーの強み・得意分野を一気に比較解説
- なぜ失敗する?AMRメーカー選定で見落とされがちな実務チェックポイント
- AMR導入の落とし穴?搬送力と拡張性を見極めよ
- AMR導入コストとROIの分かれ道はここにある
- AMR導入後に後悔しないためのサポート体制チェックリスト
- “投資失敗”を防ぐ!AMRメーカー選定の実務視点
- 国内AMRベンダー44社を一望 ※メーカー・SIer・代理店の強みを徹底比較
- 海外の注目AMRメーカーを企業ごとに比較
- まとめ|AMR導入成功のために押さえるべき本質
3分でスッキリ理解!AMRとは何か?AGVとの違いも徹底比較
製造現場や物流倉庫の自動化を検討している多くの現場担当者にとって、「AMRとAGV、結局どちらを選べば良いのか?」という悩みは非常に現実的なテーマです。省人化や業務効率化の施策として注目されているAMRですが、その本質や既存技術との違いを曖昧にしたまま導入判断を進めると、後々の運用トラブルやROIの低下を招くことにもなりかねません。
そこでこのセクションでは、まず「AMRとは何か」を明確にし、次に従来型のAGVとの根本的な違いを整理。最終的には、「どのような現場でAMRを選ぶべきか」という視点まで具体的に落とし込みます。
AMR(自律移動ロボット)とは?
AMR(Autonomous Mobile Robot)は、センサー、LiDAR(ライダー)、カメラ、AI処理などを用いて「自ら地図を作成し、自律的に最適ルートを判断・走行できる」搬送ロボットのことを指します。
SLAM(自己位置推定と地図作成の同時実行)技術を活用し、障害物回避や経路変更をリアルタイムに行えるため、物流現場や製造ラインだけでなく、医療・サービス分野にも応用が広がっています。
AMRとAGVの違い
誤解されやすいAMRとAGVの違いを、走行方式と運用柔軟性の観点から表にしました。
項目 | 内容 |
---|---|
AMR(自律移動型) | SLAM・LiDAR・カメラで動的判断 ※ガイド不要、環境に適応 |
AGV(無人搬送車) | 磁気テープ・QRコードなどの固定経路 ※レイアウト変更に弱い |
AGVは設置型のインフラ依存型であり、床改修や設備調整が必要な場合が多い一方、AMRは導入後の変更対応にも強く、DX化や業務プロセスの再設計といった柔軟な運用を支える基盤となります。
現場での導入判断:AMRが適するのはどんなケースか?
以下のような条件を満たす現場では、AGVではなくAMRの導入がより高い成果を生む可能性があります:
- レイアウト変更が頻繁に発生する(例:繁忙期の倉庫レイアウト変更)
- 商品種類が多く、搬送ルートが流動的
- 将来的な自動化拡張を想定している(複数台運用やERP連携など)
- 設備改修にコスト・期間をかけたくない
このような現場特性を持つ場合、「AMR導入=コスト削減と生産性向上を両立できる実用解」になり得るのです。
【無料チェックリスト】 AMRメーカー選定時に確認すべき7項目
導入失敗を防ぐためには、単にスペックや価格で比較するのではなく、「現場で本当に使えるか」という実務視点のチェックが不可欠です。以下のチェックリストを活用し、自社に最適なAMRメーカーを選定するための判断材料にしてください。
チェック項目 | 内容の確認ポイント |
---|---|
① 現場課題との整合性 | 自社の搬送対象・頻度・動線に適した機種か? |
② タイプの適合性 | GTP型・Tug型・協働型・不整地型のどれが最適か? |
③ 搬送能力の適応度 | 重量対応(軽量〜重量)、停止精度、床状況への対応は十分か? |
④ システムとの統合性 | ERPやWMSとの連携、API/SDKの有無、Fleet制御の柔軟性は? |
⑤ 拡張性と将来対応力 | 将来的な台数増・エリア拡張・機能追加に対応可能か? |
⑥ サポート・導入支援体制 | PoC対応、操作教育、マニュアル提供、代替機貸与、SLA対応はどうなっているか? |
⑦ ROIの明確な試算が可能か? | 労働削減、誤配送削減、稼働率向上などの数値見積もりを提案時に提示してくれるか? |
この7項目は、メーカー選定時に必ず押さえるべき実務的な基準です。すべて「Yes」であれば、導入後の失敗リスクを大幅に軽減できるはずです。社内での導入判断や提案資料作成時にもご活用ください。
AGV・AMRを取り巻く市場環境や最新導入トレンドについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
どこが強い?AMRメーカーの世界&日本シェア最新ランキングを徹底解説
日本国内のAMRメーカー主要企業とシェア
物流倉庫や製造業の現場において、人手不足や生産性の限界が叫ばれる中、自律移動ロボット(AMR)はそれらの課題に応える現実的なソリューションとして、注目度を高めています。特に日本市場においては、従来のAGV(無人搬送車)からの置き換えが加速しており、多品種少量生産の製造ラインや、柔軟なレイアウト変更を必要とする倉庫環境で導入が進んでいます。
Inkwood Researchによると、日本のAMR市場は2025年には約272.25百万米ドル(約292億円)に到達し、2032年までの年平均成長率(CAGR)は18.99%に達する見通しです。これは、デジタル化が進む製造・物流業界において、AMRが単なる設備ではなく“生産性戦略の中核”として期待されていることを示しています。
しかし、導入を検討する企業にとって課題となるのが、メーカー別の市場シェアに関する透明性の低さです。主要な国内企業としては、トヨタL&F、村田機械、シナノケンシ(AspinaAMR)、オムロンなどが知られていますが、これらの企業のAMR売上比率については、一次情報として公表されたデータが現時点では存在しません。
これは、日本市場におけるAMR導入のトレンドが、依然として「特定大手企業による寡占」ではなく、「多様な用途・規模で複数社が競合する分散型市場」であることの裏返しとも言えます。
日本AMR市場の成長と情報の透明性
以下に、日本市場の将来性と、現状のデータ開示状況のギャップを可視化しました。
指標 | 内容 |
---|---|
市場規模(2025年予測) | 272.25百万USD(約292億円) |
成長率(2025〜2032年) | 年平均18.99% |
メーカー別シェアの状況 | 未公開(一次情報は確認できず) |
主な企業名 | OMRON、YUJIN ROBOT、リンクスなど |
AMR市場は明確に拡大傾向にある一方で、企業別のシェア情報が乏しいことは、導入を検討する企業にとって大きな判断障壁となり得ます。そのため、導入時は「価格やシェア」ではなく、「製品性能・対応業界・導入事例」による比較が重要です。

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このような状況だからこそ、自社に適したAMRメーカーの選定には、表面上の知名度や価格帯だけでなく、導入後のサポート体制や現場適応性、既存インフラとの親和性など、多面的な検証が不可欠です。
特に今後の数年間は、パイロット導入やPoC(概念実証)によって「小さく始めて確実にスケールする」戦略が、成功の鍵を握るでしょう。
世界のAMRメーカーランキングと業界トレンド
AMR(自律移動ロボット)市場は、急速な自動化需要とEコマースの拡大により、かつてない成長局面に突入しています。特に欧米とアジアの大手プレイヤーがけん引する中で、市場規模は拡大の一途をたどっており、投資や導入を検討する企業にとっては、今がまさに“選定の岐路”です。
2024年の世界市場規模は約28億USDとされ、2025年には44.9〜48.5億USD規模に達する見通しです。さらに、2034年には90億USDを超えるとされ、年平均成長率(CAGR)は15〜22%という高水準を維持すると予測されています。
この急成長の要因として、EC倉庫の自動化、労働人口の減少、そして製造業のスマートファクトリー化の加速が挙げられます。もはやAMRは「一部の大手企業の先進投資」ではなく、「全業種にとっての必要投資」と言っても過言ではありません。
地域別シェアと成長バランス
以下は、現在の市場シェアと成長ポテンシャルを地域別に対比した構造図です。
地域 | 市場シェア | 特徴・背景 |
---|---|---|
北米 | 33.8% | 成熟市場。大手メーカー多く技術革新を牽引 |
欧州 | 31% | 工場自動化需要が強く、導入が進行中 |
アジア太平洋(APAC) | 最大成長領域 | 中国・日本・韓国などで導入拡大が加速中 |
シェアでは北米と欧州が拮抗していますが、成長率という観点ではAPACが圧倒的。中国や日本は今後5年で世界市場の主導的ポジションを占める可能性が高いと分析されています。
注目すべき業界トレンド
- Eコマース・倉庫物流の大規模展開
Goods-to-Person型AMRの需要が急増。棚ごと移動するピッキングロボットが標準に。 - SLAM・LiDARを活用した動的ナビゲーション技術の進化
固定経路型のAGVでは対応できない柔軟なレイアウト対応が可能に。 - 屋外用途・重荷重対応のAMRが台頭
農業、配送、建設、港湾など、屋外環境での自律移動が新市場に。 - クラウドベースFleet管理の標準化
複数台制御、稼働最適化、異機種統合運用などが可能に。 - IoT・5Gとの統合によるリアルタイム遠隔制御
AIによる群制御(Swarm control)の研究も進行中。
これらのトレンドは、「AMR=倉庫自動化」というイメージを超え、より広範囲な業務プロセスに自律型ロボットが活用されていく時代の幕開けを示しています。
自社にとっての“今”の意味
グローバル市場の成長は数字として目を引きますが、重要なのは「日本企業にとって何が意味を持つか」です。自社の業界が今後3年でどれだけ自動化の波に飲み込まれるか、競合は何を導入しているか、そして自社にとっての「今導入する理由」があるかを問い直すタイミングです。
どのAMRが最適?主要メーカーの強み・得意分野を一気に比較解説
AMR(自律移動ロボット)の導入を検討する際、多くの企業が「どのメーカーを選ぶべきか?」という大きな壁に直面します。その際、価格や納期だけでなく、各メーカーがもつ技術特性や対応領域の違いを把握しておくことが不可欠です。
たとえば、製造現場に強みをもつ企業もあれば、物流倉庫に最適化されたソリューションを展開しているメーカーもあります。また、制御技術・走行方式・搬送レンジ・人との協調性といった「技術軸」もメーカーごとに明確に異なります。
ここでは、主要なグローバルAMRメーカーを8社に絞り、それぞれの特徴と導入先として適する業種・用途を明示します。自社環境に合うロボットを選定するための実践的な参考にしてください。
主要AMRメーカーの強みと用途対応マップ
以下は、メーカーごとの特長を比較し、どの業種・用途に向いているかをまとめた早見表です。
メーカー名 | 主な特長 | 得意な用途・業種 |
---|---|---|
ABB Ltd. | AI×3D SLAM搭載、高精度自律走行 | 重工物流、工場ライン |
Mobile Industrial Robots | クラウド制御・柔軟ソフト、可搬250〜1350kg | 製造現場全般、中量物搬送 |
Geek+(中国) | EC特化・GTP型ピッキングに強い | EC倉庫、物流センター |
Omron(日本) | MD-650/-900など中〜大型搬送機種 | 製造ライン、部品供給ライン |
Zebra Technologies | センサー融合で倉庫内安全性に優れる | 倉庫内搬送、在庫管理 |
Boston Dynamics | 動作自由度が高く、起伏対応◎ | 実験施設、屋外対応、特殊搬送 |
KUKA AG | 工場自動化×重荷重に対応、高精度制御 | 自動車工場、重機部品ライン |
Agility Robotics | 二足歩行+人協調、自立性と柔軟性が特長 | ホスピタリティ、配送支援、屋外 |
AMRは「見た目が似ていても中身が全く異なる」ため、表のように強みと用途を対応付けることで、自社業務との相性が見極めやすくなります。
オムロンAMRの導入事例や注意すべき点については、こちらの現場レポート記事も参考になります。
メーカー選定時に見落としがちな“現場との相性”
たとえばGeek+は世界中のEC倉庫で多数稼働していますが、その強みは「高速な棚搬送」と「ピッキング特化ソフトウェア」です。つまり、ピースピッキング中心の倉庫では最適ですが、パレット単位の重荷重搬送を求める製造業には不向きです。
一方、KUKAやOmronのような工場系メーカーは、重量対応や搬送経路の制御精度に優れ、狭所や段差の多い構内においても安定搬送が可能です。これらの違いは、初期導入だけでなく「5年後、10年後の拡張性や保守性」にも直結します。
自社に適したAMRの見極めポイント
- 搬送対象の重量レンジ(kg)と形状(棚・パレット・箱など)
- 稼働環境の床状態・通路幅・段差の有無
- 現場の人との動線重複や稼働時間帯
- 必要な統合レベル(WMS/ERP/Fleet制御)
これらの要素を事前に整理し、表で示したメーカー特性と照合すれば、無駄な見積依頼やミスマッチ導入を回避できます。
なお、段差や傾斜のある環境で使えるAMRを詳しく知りたい方は、こちらの『走破性で選ぶ搬送ロボットタイプ診断』も参考になります。
AMR選定においては、「どこが有名か」ではなく、「自社の現場で機能するか」を最優先に考えるべきです。

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とくにメーカーごとに異なる強みと得意領域を理解したうえで、用途に応じた選定を行うことが、ROIの最大化につながります。
AMR選定における判断軸
AMRを導入したいが、どのメーカーを選べばよいのか分からない──。そう感じている方は多いのではないでしょうか。なぜなら、AMRという言葉の裏には、搬送対象の違いや業種の違い、そして制御方式の違いなど、多くの“選定要素”が隠れているからです。
最適な選択をするには、「どのような作業にAMRを使いたいのか」を最初に明確にすることが何よりも重要です。以下の図解は、実際にAMR導入を検討する企業が取るべき判断フローを整理したものです。自社がどのケースに当てはまるか、読みながら当てはめてみてください。
【AMRメーカー選定フローチャート】
- 用途はどこか?
├─ 倉庫・物流中心(ピッキング・棚搬送)──▶ Geek+ / Fetch(Zebra Technologies)
└─ 工場・製造ライン中心 ──▶ 次へ - 搬送する対象は?
├─ 中〜重量物(部品・パレット)──────▶ Omron / MiR
└─ 特殊物・柔軟搬送 ──▶ 次へ - 稼働環境の特性は?
├─ 人との協調・医療・接客現場────▶ Agility Robotics / Boston Dynamics
└─ 屋外・不整地・動的対応──────▶ Boston Dynamics / Agility Robotics
「物流」「製造」「人協調・特殊環境」という三つの導入目的に分けることで、AMR選定の起点が明確になります。用途に適さない製品を導入してしまうと、十分な効果を発揮できず、結果的にコスト負担だけが残る事態になりかねません。
現場環境ごとのAMR選定基準については、『AMRの選び方完全ガイド|現場別に最適な機種を見極める5つのポイント』もあわせてご覧ください。
判断軸を「現場視点」で持つことの重要性
AMR導入に失敗する最大の理由は、「技術スペックが高い=自社に合う」と誤解してしまうことです。スペックよりも大切なのは、“実際の現場でどう動くか”“誰が使うか”“どこをどう搬送するのか”という実運用での適合性です。
たとえば、MiRは柔軟な制御性で中量物搬送に定評がありますが、EC倉庫の棚搬送にはGeek+の方が適している場合が多いです。同じように、屋外で段差があるエリアでは、Boston Dynamicsのような脚式ロボットでないと対応できないこともあります。
この判断フロー図は、そうした実務に根ざした意思決定を支援するための“ナビゲーション”です。導入を検討する前に、まずは自社の搬送ニーズを一つひとつ整理し、どのタイプのAMRがその課題を解決できるのかを明確にしていくことが、成功の第一歩となります。
「思っていたのと違った…」を防ぐために、選定・設置時の注意点をまとめました。
現場でよくある失敗の兆候と、回避のコツをチェックできます。
事前に確認しておかないと、大きな手戻りが発生するリスクも。
→ 失敗しないための導入チェックシートを今すぐ見る
なぜ失敗する?AMRメーカー選定で見落とされがちな実務チェックポイント
AMR製品の種類・用途ごとの選定基準
AMR(自律移動ロボット)は、導入現場に合わせた最適な選定を行わない限り、期待した成果が得られないリスクがある機器です。「どのメーカーが良いか」以前に、まず押さえるべきなのは「自社の搬送業務がどのタイプのAMRに向いているのか」という視点です。
たとえば、EC倉庫のピッキング用途に特化したGTP型を、工場の重量物ライン搬送に使おうとすれば、パフォーマンスは発揮されません。一方、パレット牽引を前提としたTug型を狭路倉庫に導入すれば、取り回しに苦労することになります。
そこで、まずはAMRの主な4タイプと、それぞれの特徴・用途・適正環境について整理することが重要です。
AMRタイプ別の導入判断基準
各タイプの特長と適用シーンをまとめた下表は、製品選定の際に最低限チェックすべき基準となります。
タイプ | 主な用途 | 導入適性 |
---|---|---|
GTP搬送型 | 倉庫・ピッキング | 棚移動・軽荷物運搬 |
トグ型(Tug型) | 工場・重量物搬送 | パレット牽引 |
協働型 | 医療・接客業務 | 人との共存環境 |
野外・不整地型 | 農業・屋外配送 | 段差対応・悪天候環境対応 |
AMR製品を用途や環境別に分類することで、カタログや展示会では見えにくい「適応性」の視点が明確になります。これは導入失敗を防ぐための第一歩です。
各タイプの違いや、協働ロボットやモバイルマニピュレータの特長については、こちらの『AMR・協働ロボット・モバイルマニピュレータの違いと最適な選び方ガイド』でも詳しく紹介しています。
タイプ別活用の具体イメージ
- GTP型は棚を動かすロボットで、Geek+やZebra(Fetch)などが代表例。商品を人に届ける仕組みのため、大規模なEC倉庫と相性が良い。
- トグ型は重量物の牽引搬送に優れ、OmronやMiRが展開する中~大型対応のAMRに多く見られます。
- 協働型は病院や施設内など、歩行者と同じルートを通る必要のある環境に最適。人の動きに自動で反応し、ルート変更も行えます。
- 野外・不整地型は、農業ロボットや配送ロボットに多く、段差・砂利道・傾斜などへの対応が設計に織り込まれています。
牽引搬送用途に特化したAMRの比較や、台車対応・追従型モデルの選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
現場目線の選定基準を持つことが、ROI最大化の鍵
製品選定時には、「AMRで何を運ぶのか」「誰が操作するのか」「環境にどんな制約があるのか」といった現場起点の条件整理が不可欠です。その上で初めて、メーカー・機種の比較が意味を持ちます。
特に近年は、クラウド制御型・自動充電対応・拡張モジュール式など、同じタイプの中でも機能が多様化しており、単純比較が難しくなっています。導入前には、必ずPoC(概念実証)やテスト導入を通じて、実環境での適合性を確認することが推奨されます。
AMR導入の落とし穴?搬送力と拡張性を見極めよ
AMRの導入を成功させるには、「どのメーカーのロボットを選ぶか」以前に、自社業務に必要な搬送能力と、周辺システムとの連携・拡張にどこまで対応できるかを見極めることが不可欠です。
一見すると類似して見えるAMRでも、搬送可能な重量や対応できるITインフラ環境、Fleet制御の柔軟性には大きな違いがあります。こうした違いを見落とすと、導入後に現場の実態と合わず、かえって生産性を落とすリスクもあります。
AMR選定時に見るべき「搬送能力と拡張性」比較軸
以下の表は、AMR導入の際に比較検討すべき技術項目とその意図をまとめたものです。
項目 | 内容/チェックポイント |
---|---|
搬送能力 | 軽量(〜50kg)、中量(〜300kg)、重量(650kg〜) |
Fleet管理 | 複数台連携の最適化、自動スケジューリング |
5G/IoT対応 | 遠隔制御、リアルタイム監視・群制御 |
ERP/WMS連携 | API/SDKの有無、導入先システムとの親和性 |
センサーモジュール互換性 | LiDAR/カメラ交換、アップグレード余地 |
この比較表をベースに製品を評価することで、「導入時に使えるか」だけでなく、「5年後に拡張・統合が可能か」という将来性も見通すことができます。
搬送能力は“現場の動線と物理条件”に依存する
たとえば、仕分け場で使うAMRであれば、軽量クラスでも十分対応可能です。しかしパレット搬送や生産ライン間の大型部品搬送では、少なくとも中~重量クラスが必要になります。
重要なのは、「理論値」よりも「現場で安全に搬送可能な最大積載重量」で比較することです。
さらに、床の状態(傾斜・段差)や走行ルートの幅、停止精度も確認が必要です。ミリ単位の誤差が品質に直結する製造業では、±2cm以下の停止精度を保証できる機種が必須条件になることもあります。
特に狭い通路や限られたスペースでの搬送を検討している場合は、小型AMRの選び方についてまとめたこちらの記事も参考になります。
拡張性とは「導入後に後悔しないための保険」
自社が今後、生産拠点を拡張する、ラインを増設する、新たなWMSやERPを導入するといった未来を見据えたとき、既存AMRがそれに柔軟に対応できるかは非常に重要な視点です。
Fleet管理機能が弱い製品を選ぶと、台数が増えた際に一元制御できず、オペレーションが煩雑になります。また、APIやSDKが非公開だったり、他社システムと連携できない製品を選ぶと、ERPや在庫システムとの統合が難しくなり、手作業が残ってしまう恐れもあります。
特に近年は、5Gを活用した遠隔制御や、複数機体が協調して動くSwarm制御への関心も高まっており、こうした技術に将来的に対応できる拡張設計があるかも確認しておくべきポイントです。
AMR導入コストとROIの分かれ道はここにある
AMR(自律移動ロボット)の導入は、単なる機械の購入ではありません。生産性の向上、業務の安定、そして人手不足対策といった経営課題に直結する「戦略的投資」です。
特に中小〜中堅製造業や物流企業にとっては、初期投資の大きさが障壁になることもあります。しかし本当に重要なのは、導入後にどれだけの“効果”が継続して得られるか、つまり投資対効果(ROI)をどう見積もり、管理していくかです。
AMR導入時に把握すべきコスト構造とROI要因
導入判断の材料として、AMRにかかる費用項目とROIに影響する主要因を一覧化しました。
費用・要因区分 | 内容・チェックポイント |
---|---|
初期費用 | 本体、充電設備、工事費、導入支援、ソフト設定等 |
隠れた初期コスト | 搬送ルート設計、既存設備の調整・改修 |
運用コスト | メンテナンス、部品交換、定期点検、保守契約 |
教育・運用支援 | 担当者トレーニング、マニュアル作成、再設定対応等 |
ROI算出の主な要因 | 労働削減、誤配送削減、稼働率向上、停止時間削減 |
価格表や見積書に現れにくい費用項目も明確化することで、「導入したが使いきれなかった」というリスクを回避できます。ROIを判断するにはコストだけでなく“効率化の幅”を数値で見積もることが必須です。
初期費用は「一時的な負担」ではなく「長期資産」として見る
AMRの初期費用は、一般的に1台あたり300〜1000万円前後とされていますが、その内訳には「ロボット本体」だけでなく、以下が含まれます
- 導入設計(レイアウト調整、搬送ルート構築)
- 充電ステーションや基地設置
- 必要に応じた床改修や通路幅の確保
- Fleet制御やERP連携の初期設定
特にAGVからのリプレースや複数台導入を検討する場合は、PoCや段階導入も検討することで、初期負担を分散させることができます。
運用維持費は「想定より増えるリスク」に備える
導入後に発生するコストで見落としがちなのが、教育・運用支援コストと保守維持コストの変動です。とくに初期1年目はトラブル対応や調整業務が多く、人的・技術的リソースが必要になります。
さらに、メーカーや代理店によって「保守部品の提供スピード」や「技術者派遣体制」が異なり、対応が遅れればその間の業務停止で逆に損失が出ることもあります。

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契約時には稼働率保証や応答時間SLAを明記してもらうことが望まれます。
ROIの見積りは「理論値+現場シナリオ」の掛け算で行う
AMRのROIは、人件費削減だけでなく、次のような指標で定量化すべきです。
- 1台あたりの搬送回数と稼働時間(ヒューマンレベルとの比較)
- ミス削減による返品/再配送コストの減少
- 稼働時間延長による出荷量増加
- 事故やトラブル減少による保険料や修理費の低減
Geek+やMiR、Cyngnといったメーカーでは、これらを反映させた「ROI計算ツール」も用意されており、試算値と実績のギャップを埋めるための資料として活用可能です。
AMR導入後に後悔しないためのサポート体制チェックリスト
AMR導入において、「スペックは満足だったが、実際にはうまく使いこなせなかった」という声は少なくありません。多くの失敗例に共通しているのが、「製品そのものの問題ではなく、導入〜運用フェーズの支援体制の不足」です。
これは、AMRが現場インフラと密接に連動するシステムであり、単なる製品納品では済まない高度な“運用支援型プロジェクト”であるためです。導入の成否は、メーカーそのものよりも、誰と導入を進めるか(代理店・パートナー企業)がカギになるケースが非常に多いのです。
AMR導入支援におけるチェック項目リスト
以下は、導入検討時に確認すべきサポート内容の一覧です。見積書や提案資料に明記されていない項目があれば、必ず事前に確認しておくべきです。
フェーズ | チェック項目 |
---|---|
導入前 | 現地調査/搬送ルート検証/PoC対応の有無 |
レイアウト提案・図面作成サポート | |
ワークショップや説明会の開催可否 | |
導入時 | 操作教育(現地・オンライン)、マニュアル提供 |
設定変更・再調整対応の範囲と頻度 | |
導入後 | 故障対応時間(SLA)、技術者常駐/派遣体制 |
部品在庫の有無、代替機の貸与可否 | |
ソフトアップデート/機能追加対応方針 |
代理店や商社によっては、製品販売だけを担当し、アフターサポートはメーカー任せというケースもあります。上記のような具体的支援内容を事前に確認することで、「導入して終わり」にならない体制構築が可能になります
導入前に重視すべき「PoC(概念実証)」の有無
とくに初めてAMRを導入する企業にとって重要なのが、事前に行うPoC(Proof of Concept)です。これは簡易的な導入検証を通じて、AMRが自社現場で期待どおりに動くか、誤認識・衝突・ルートズレなどが起きないかを見極めるフェーズです。
このプロセスを支援してくれる代理店は、現場に精通しており、単なる製品知識だけでなく「どう活用するか」まで提案できる力があります。PoC支援の有無は、導入後の安定稼働率に直結すると言っても過言ではありません。
トレーニングとマニュアル提供の“質”が稼働率を左右する
実際の運用フェーズでネックになるのが、「現場担当者がロボットを正しく扱えない」「設定を変更したくても知識がない」といったケースです。これを防ぐには、導入時の教育トレーニングが重要です。
理想的なのは以下のような体制です。
- 操作トレーニングが“動画+実機”のハイブリッドで提供される
- マニュアルが定期的に更新され、初心者向けに体系化されている
- 設定変更やルート修正のトレーニングが複数回用意されている
こうした支援があれば、日常的なトラブルも自社で対応でき、依存度の低い自律運用が実現します。
契約時に確認しておくべき保証条件
保証書の文言は形式的でわかりにくい部分が多いため、次のような点を必ず口頭または文書で確認しておくことが重要です。
- 故障時の対応スピード(例:当日/翌営業日対応)
- 故障箇所の代替機貸出の可否
- 定期メンテナンスの有無とその費用
- 保守期間の延長オプションと条件
- ソフトアップデート費用が別途かかるかどうか
“投資失敗”を防ぐ!AMRメーカー選定の実務視点
ここまで解説してきたとおり、AMR(自律移動ロボット)の導入は、もはや一部の先進企業だけの話ではありません。人手不足、生産性向上、多拠点最適化といった課題を抱える現場において、AMRは戦略的な設備投資として急速に現実味を帯びています。
一方で、「なんとなく有名だから」「価格が安いから」という曖昧な判断基準で選定した結果、現場に適応できず使いこなせないまま終わる導入失敗も後を絶ちません。だからこそ重要なのは、「自社にとって本当に使えるAMRとは何か?」を、戦略と実務の両面から徹底的に考え抜くことです。
AMR選定で押さえるべき4つの原則
以下は、全体を通じて解説してきたAMR選定の判断軸を4つに整理し、実行ステップに落とし込んだものです。
【AMRメーカー選定4つの原則】
① 用途分類の明確化
└ 倉庫/工場/医療/屋外 どの領域かを明示する
② 性能よりも拡張性・統合性
└ 搬送重量だけでなく、WMS連携やFleet制御が可能かを見る
③ ROI視点の導入評価
└ 導入コスト×削減効果×稼働時間の掛け算で比較する
④ 導入支援と保守体制の確認
└ PoC実施/現場支援/代替機体制など、10年使える支援力かを検証
これらの視点を事前に整理することで、短期的な価格やスペックに惑わされず、本当に長く使えるAMR選定が可能になります。導入後の稼働率やトラブル対応までを見据えた意思決定が求められます。
自社が今すべきこと:社内視点で“現場条件”を整理する
まずは、「自社の現場における搬送課題とは何か?」「誰が使うのか?」「どんな物を、どの距離で、どれだけの頻度で運ぶのか?」といった、具体的な使用環境と目的を整理しましょう。
それをもとに、各メーカーの製品仕様や導入実績、サポート体制を照らし合わせていくことで、パンフレットでは見えない“真に使えるAMR”が浮かび上がってきます。

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また、複数のメーカーや代理店に同時にコンタクトし、「PoCが可能か」「導入支援体制がどうなっているか」まで比較することで、選定の精度は飛躍的に高まります。
AMRは単なる設備ではなく、“現場変革の起点”である
AMRの導入は、単に「搬送を自動化すること」ではありません。むしろ、「現場がどう変わるか」「人の役割がどう変わるか」「業務全体の流れがどう最適化されるか」にこそ価値があります。
それを実現するためには、AMRという技術そのものではなく、「現場と人とシステムをつなぐ設計力」が問われるのです。自社にとっての最適なAMR導入とは何かを、今こそ具体的に描き、次のアクションへとつなげていくことが求められています。
国内AMRベンダー44社を一望 ※メーカー・SIer・代理店の強みを徹底比較
AMRの導入を検討する際、機体そのものの性能だけでなく、それを提供・運用支援する企業の特性を正しく見極めることが極めて重要です。
国内には、AMR本体を開発・製造するメーカー、自社製品を持たず導入設計に特化したSIer(システムインテグレーター)、特定メーカーと連携して販路や導入支援を担う代理店など、様々な立場のプレイヤーが存在します。
それぞれに得意な業種や現場対応力、技術力、カスタマイズ性、導入実績の豊富さに違いがあり、「誰から買うか」が導入成功の鍵を握ります。このセクションでは、代表的な企業をタイプ別に比較し、最適なパートナー選定を支援します。
社名をクリックすると比較項目を一覧できます。
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造・物流拠点内の台車搬送を対象に開発された自律走行ロボット。構内搬送の一部または全体の自動化を目指す現場向けで、台車連結による複数荷姿への対応や、人との共存環境での運用を想定。 |
② 技術的強み・独自性 | 自己位置推定にSLAM方式を採用し、インフラレスでの走行を実現。複数センサによる周囲検知と高精度なナビゲーションにより、ルート変更や障害物回避に柔軟に対応。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業を中心に導入実績あり。構内物流の一部工程にSLAM式キーカートを組み込む形で運用されており、人員削減や搬送頻度の平準化に貢献。具体的事例は公式サイトに掲載。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | パレット台車、Zラック、かご車など多様な搬送物に対応する専用治具を用意。走行管理システムとの連携により複数台運用や工程間連携も構築可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 磁気テープやマーカー類は不要。既設通路・レイアウトを活用しながら運用可能で、導入に伴う構造変更が最小限に抑えられる。ソフトウェアによる機能更新にも対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造ライン間の部材供給、完成品回収など、工程内の定型搬送作業を自動化する手段として採用されており、多品種少量・変種変量生産が求められる現場への適用が進んでいる。実装工場や部品組立現場など、頻繁なレイアウト変更にも対応可能な構成が特長。 |
② 技術的強み・独自性 | 独自開発のFleet Managerにより最大100台までの車両を集中制御でき、混在環境での最適な搬送指示が可能。SLAMベースのナビゲーションによる地図生成と自己位置推定精度が高く、設備・レイアウトの事前整備が最小限で済む。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 電子部品、医療、食品、自動車部品業界などで稼働実績あり。国内では旭光電機の構内搬送で人手作業1000時間分の自動化を達成するなど、業務負荷軽減と可動率向上の両立を図った導入例がある。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | オムロン製協調ロボットやPLC、MES等との標準接続をサポート。MobilePlannerを用いた地図編集・動作条件設定が可能で、外部設備とのI/O連携による運用フロー構築にも対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 導入時に特別な磁気テープやQR設置を必要とせず、SLAMで自律走行が可能。既設レイアウトに手を加えることなく運用開始でき、エレベーター連携や複数階対応の構成実績もあり。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 工場構内における部品供給・完成品搬送など、製造業の工程間物流を対象に開発。特に、多品種少量生産や頻繁なレイアウト変更が生じる現場での実装を想定している。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM技術をベースとしたガイドレス走行に対応。環境変更時の柔軟性が高く、段差や障害物を検出しながら自律移動が可能。工場内の既存AGVからの置き換えを意識した設計思想を採用。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 自社安城工場などでの構内搬送にて運用実績あり。DX-L(デジタルロジスティクス)構想の一環として社内展開中。外販に関する公的情報は未確認。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 車両制御と運行管理システムを自社開発しており、構内インフラや工程要件に応じた柔軟な設定が可能。複数台制御や上位工程との連携を前提とした構成。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 施設側にガイドやマーカーの設置を必要とせず、既存構内にそのまま導入可能。経路学習と地図生成により、短期での立ち上げが可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業・倉庫物流・小売業向けに特化。自律走行搬送ロボット「Kaghelo」は、カゴ台車への潜り込みやリフトアップ機能を備え、工場や倉庫のスマート化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | 最薄185mmの低床型設計で、狭所や低床搬送物への対応が可能。磁気テープ不要のSLAM走行型で、高い安全性を実現する独自設計。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 国内製造業や物流業界での導入実績あり。第4世代「Kaghelo」の展示を通じて、国内製造のAMRとしての実績を積み重ねている。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 自社開発のハードウェア・ソフトウェアにより、ユーザーの要望に応じたカスタマイズが可能。機器制御システム「Alpha-FMS」は、他メーカー製AMR/AGVとの接続やエレベーター、PLC機器との連携が可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 低床型設計により、狭所や段差のある環境でも導入可能。屋内環境での使用を想定し、様々な搬送物や環境条件に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業、物流業、EC業界向けに、自律走行型搬送ロボット(AMR)や立体型仕分けロボットを提供。特に人手不足や作業効率化が求められる現場での導入実績がある。 |
② 技術的強み・独自性 | ForwardX社製のAMR「Flex 600-L」や「Max 1500-L Slim」を採用し、重量物の搬送やピッキング作業を自動化。独自開発のソフトウェア「STREAM」により、既存のWMSとのシームレスな連携が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | カトーレック株式会社の仙台低温物流センターや、アダストリアの常総DCなどで導入実績あり。作業工数の約30%削減を実現。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | ベンダーフリーの自動化伴走支援サービス「Roboware コンシェルジュ」を提供し、顧客のニーズに応じた最適なロボットの選定・導入・運用を支援。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、床面へのガイド設置が不要で、障害物の自動回避が可能。既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能であり、短期間での運用開始が実現できる。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造工場や物流倉庫における材料や仕掛品の搬送を自動化するためのソリューションを提供。特に、多品種少量生産やレイアウト変更が頻繁な現場での工程間搬送に対応。 |
② 技術的強み・独自性 | スリム型スタッカー自動搬送ロボットは、幅700mmのスリム設計により、幅900mmの狭い通路でも通行可能。最大4個(拡張で8個)の箱を同時に積載し、それぞれを異なる目的地に搬送可能。搭載されたカメラの映像を元にポジションを高精度に調整し、安定した受け渡しを実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 京セラ株式会社 長野岡谷工場などで導入実績あり。搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 移載ユニットは、吸着式やフォーク式など、搬送物に適した方式を選択可能。製造装置との間で箱を受け渡す移載ユニットも搭載し、現場の環境や状況に応じて柔軟に対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、床面へのガイド設置が不要で、障害物の自動回避が可能。既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能であり、短期間での運用開始が実現できる。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 工場や倉庫内の物流自動化を目的とした高性能ロボット「iRAYPLE AMR」を提供。棚搬送型や自動フォークリフトなど、協調制御が可能な多様なロボットを展開し、製造業や物流業界のニーズに対応。 |
② 技術的強み・独自性 | ToFカメラとLiDARを組み合わせた障害物検知、90秒でのバッテリー交換、最大5%の傾斜走行能力、SLAMとDMコード、テクスチャの3種類のナビゲーションを搭載。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 工場や倉庫の物流自動化に貢献し、効率を大幅に向上させることが可能。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | オープンなソフトウェアプラットフォームを提供し、PLCとの通信インターフェースやAPIベースでの通信など、幅広いインターフェースを提供。最大500台のフリートコントロールが可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 最大5%の傾斜を走行可能なメカ設計。前方・後方にLiDARセンサー、ToFカメラを標準搭載し、様々なサイズの障害物を適切に検知可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界における工程間搬送やピッキング作業の自動化を目的とした自律移動ロボット「KeiganALI」を提供。狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも対応可能。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM(自己位置推定と地図作成)技術を用いたガイドレス走行と、床面のラインを追従するライントレース走行の両方に対応。高性能センサを搭載し、障害物回避や安全性を確保。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業や物流業界での導入実績があり、現場での搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 上部アタッチメントのカスタマイズが可能で、APIの公開により、他の機器やシステムとの連携が容易。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | コンパクトな設計(450mm×450mm×300mm)で、狭所や段差のある環境でも導入可能。屋内環境での使用を想定し、様々な搬送物や環境条件に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | HIKROBOT製AMRをベースに、電子部品(3C)、自動車部品、食品、医薬品、EC物流、3PL倉庫など多業種向けに対応。搬送対象や業務特性に応じたシステム設計により、工程間搬送やピッキング補助の自動化を現場要件に合わせて構築可能。 |
② 技術的強み・独自性 | トポロジカルマップによる自律ナビゲーションを搭載。複数台の群制御(フリートマネジメント)や8時間稼働の自動充電制御機能により、広域かつ高稼働が要求される搬送ラインにも適応。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | HIKROBOT製品は、中国・東南アジア市場を中心に累計導入台数が10,000台以上(メーカー発表)に達しており、日本国内でも3C系製造現場や医薬品物流センターで採用実績あり。セキュリティデザインはその日本総代理店。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 専用ソフトウェアによりルート最適化・台数管理が可能で、上位WMS・MESとの接続インターフェースも提供。エリア制御・ゾーン分離設定を含む多系統構成にも対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 専用マーカーや磁気誘導を必要とせず、既設環境に合わせて地図登録・自己位置推定を行う。狭小区画や混在エリアでも運用実績があり、初期施工レスでの短期立ち上げが可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業および物流業界におけるパレット搬送用途を主対象とし、田の字型パレットなどの直置き荷物を自動搬送する無人搬送車(AGV/AMR)を提供。特に重量物の自動化ニーズに対応。 |
② 技術的強み・独自性 | 磁気テープ式(停止精度:±5mm)およびSLAM式(停止精度:±10mm)による高精度位置決め技術を採用。人・障害物検知による自動減速・停止機能を搭載。既存設備との共存運用が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 2022年9月に「D-PORTER」シリーズの販売を開始。2023年4月に「D-PORTERハンドリフト型」を追加、2024年3月に初出荷実績あり。具体的な導入先企業名・台数は公式情報に記載なし(2025年6月時点)。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 顧客要望に応じたフルカスタマイズ対応が可能。複数台制御にはWi-Fiによる中央制御方式を採用(オプション)。既存の他社AGVや周辺システムとの連携も視野に入れた設計。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 磁気誘導・SLAM方式により、レイアウト変更時の柔軟性を確保。大規模なインフラ工事を必要とせず、現場に即した対応が可能。狭小空間や複雑な環境にも対応実績あり。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | マガジンラックの自動搬送に特化した昇降機能付きAMR「KNVC-330M」を提供。ローダ、アンローダ、バッファー装置と接続可能で、製造業のライン自動化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | AIとセンサの組み合わせにより、走行ルートを自動的に生成するナビゲーション機能を搭載。死角を最小限に減らした設計で、複雑な室内環境でも安定した走行が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業のライン自動化を検討する企業に向けて、短時間での設置と簡単な操作性を提供し、導入実績を積み重ねている。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | ローダ、アンローダ、バッファー装置との接続が可能で、工場モニターとの連携にも対応。走行ルートの設定もパソコンで簡単に行える。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 特殊サスペンションにより、カーペットや大理石などの接合部、上り下りの緩斜面、配線カバーなどの低い段差の乗り越えが可能。狭所や段差のある環境でも導入可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 自動車、電子部品、半導体工場など、狭小スペースでの搬送業務に対応。最小通路幅550mmの環境でも運用可能な設計。 |
② 技術的強み・独自性 | スマートフォンアプリによる直感的な操作が可能で、特別なプログラミングは不要。自動充電機能を備え、連続運用が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業界を中心に導入実績があり、低コストでの導入と簡単な操作性が評価されている。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 標準仕様での提供が主で、特定のカスタマイズや外部システムとの連携に関する情報は確認できない。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 小型設計により、狭所や段差のある環境でも導入可能。屋内環境での使用を想定し、様々な搬送物や環境条件に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界向けに、多様な搬送ニーズに対応するAMR「Starシリーズ」を展開。最大600kgの搬送能力を持つ「StarLift600」など、大規模な製造ラインや倉庫内での使用に最適なモデルを提供。 |
② 技術的強み・独自性 | AIのディープラーニングに基づくマルチセンサー技術を応用し、複雑な環境でも安定した位置決めとルート作成を実現。車両レベルのサスペンションを備え、配送重量に応じてダンピングを調整可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業や物流業界での導入実績があり、現場での搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | API/SDKをオープンにすることで、WMS、MES、RCSシステムへの接続が可能。アルゴリズムレベルのソフトウェアおよびハードウェアモジュールを開放し、既存の設備との連携を容易にする。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | カーペット、フローリング、濡れた路面や大理石等も走行可能。走行速度を正確に制御し、スムーズな発進とブレーキ動作を実現。オンラインでもオフラインでもマッピング可能で、50カ所以上の地点設定が可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流倉庫における省人化・無人化を目的とした搬送ソリューションを提供。カゴ車、パレット、金型など多様な搬送物に対応し、工場や倉庫のスマート化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | 2D-SLAM方式を採用し、レイアウト変更が容易。制御ソフト「Navitrol」により、停止位置精度±1cmを実現。最大100台までの複数台制御が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業や物流業界での導入実績があり、現場での搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 上部モジュールの交換により、コンベヤ、リフトアップ、牽引など多様な搬送形態に対応。非接触自動充電(オプション)を採用し、24時間稼働が可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 磁気レール不要のレールレス設計で、施工が迅速。狭所や段差のある環境でも導入可能。屋内環境での使用を想定し、様々な搬送物や環境条件に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界における工程間搬送やピッキング作業の自動化を目的とした自律搬送台車「AiTran」シリーズを提供。積載型、けん引型、フォーク型など、多様な搬送形態に対応し、工場や倉庫のスマート化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | オムニホイールによる全方向移動、カメラセンシングによる高精度位置決め(±2cmの精度)、最大700kgまでの重量物を搬送可能。磁界共鳴式ワイヤレス充電「D-Broad」に対応し、24時間連続稼働を実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 自動車や産業機械の製造工場で多数採用されており、工場内の工程間搬送の自動化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 工場の生産管理システムや運行管理システム、自動倉庫やコンベアなどとの連携が可能。エレベーターやシャッターなどの機器ともI/O信号を用いて連携可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | ガイドレス走行により、狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも対応可能。オムニホイールによる全方向移動で、狭所や段差のある環境でも導入可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界における部品・工具・荷物の搬送を主対象とし、特に中小規模の工場や倉庫での使用を想定。段差や勾配のある環境でも対応可能な無人搬送車(AGV/AMR)「DANDY AUTO-PILOT」を提供。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM方式による自律走行を採用し、磁気テープ不要で柔軟なルート設定が可能。ロッカーボギー駆動により、段差(最大12mm)や勾配(最大4度)への対応を実現。センサーやカメラを搭載し、人や障害物を検知して安全に走行。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 2020年に高輪ゲートウェイ駅での実証実験を実施。2024年には国際物流総合展で新モデルを展示。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 顧客の要望に応じたカスタマイズ対応が可能。複数台の制御や他社製AGVとの連携についての具体的な情報は、公式サイトに記載なし。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、磁気テープなどのインフラ工事不要で導入可能。段差や勾配のある環境にも対応し、現場の柔軟なレイアウト変更にも対応可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 中小規模の工場、物流倉庫、医療機関、福祉施設など、狭小スペースでの工程間搬送に対応。通路幅700mmでも走行可能なコンパクト設計。 |
② 技術的強み・独自性 | LiDARと3Dカメラを活用したガイドレス自律走行を実現。地図情報ゼロからの簡単なマップ生成が可能で、操作はタッチパネルやPCでのワンクリック操作に対応。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業や物流業界での導入実績があり、現場での搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | アルミフレーム製の荷台により、ローラーベア付き、トレー付き、アームロボット連携、カートドッキングなど多様なカスタマイズが可能。既存設備との連携や大型荷台の牽引にも対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | ガイドレス設計により、床面のラインテープ不要で導入可能。狭所や段差のある環境でも導入可能。屋内環境での使用を想定し、様々な搬送物や環境条件に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 惣菜・弁当工場などの食品製造業向けに特化したAMR「YT-350F」「YL-250F」を提供。冷蔵庫・冷凍庫内での運用が可能で、エレベーター経由の搬送にも対応。 |
② 技術的強み・独自性 | Visual SLAM方式を採用し、動的な環境でも高精度な自己位置推定が可能。結露対策が施され、冷凍庫内でも安定した運用を実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 惣菜・弁当工場向けのAMRとして、冷蔵庫・冷凍庫内での運用実績があり、食品工場特有の課題を解決。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | PLC連携により、既存設備との統合が容易。AGVとしてのハイブリッド走行にも対応し、停止位置精度を高めることが可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 超低床設計(高さ160mm)で、狭所や段差のある環境でも導入可能。結露対策により、冷凍庫内でも運用可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界における工程間搬送やピッキング作業の自動化を目的とした自律搬送台車「DK MATRIX」シリーズを提供。多様な搬送ニーズに対応し、工場や倉庫のスマート化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | オムニホイールによる全方向移動、カメラセンシングによる高精度位置決め(±2cmの精度)、最大700kgまでの重量物を搬送可能。磁界共鳴式ワイヤレス充電に対応し、24時間連続稼働を実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 自動車や産業機械の製造工場で多数採用されており、工場内の工程間搬送の自動化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 工場の生産管理システムや運行管理システム、自動倉庫やコンベアなどとの連携が可能。エレベーターやシャッターなどの機器ともI/O信号を用いて連携可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | ガイドレス走行により、狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも対応可能。オムニホイールによる全方向移動で、狭所や段差のある環境でも導入可能。 |
AMR選びに迷ったら、まずは用途別のチェックポイントを整理するのが近道です。
現場環境や導入目的に応じた比較項目を網羅したガイドをご用意しました。
選定を誤らないためにも、今のうちに基礎を押さえておきましょう。
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比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界における工程間搬送やピッキング作業の自動化を目的とした自律搬送台車「S-CART」シリーズを提供。多様な搬送ニーズに対応し、工場や倉庫のスマート化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | レーザーセンサを使用したガイドレス走行により、工場内のレイアウト変更にも柔軟に対応。低床設計(高さ20cm)で、特定の場所に潜り込むことが可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 製造業や物流業界での導入実績があり、現場での搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | オプション仕様により、顧客の工場(施設)に合った導入が可能。IoT対応、通信機能(Wi-Fi)搭載、ビジョンシステムによる自動運行も可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | ガイドレス走行により、狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも対応可能。低床設計で、狭所や段差のある環境でも導入可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業向けに特化。多品種・小ロット生産やレイアウト変更が頻繁な現場での工程間搬送を自動化。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM機能を搭載し、走行するだけで環境地図を自動作成。最小回転径700mmで360度スピンターンが可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | ケミコンデバイス株式会社 長岡工場などで導入実績あり。搬送作業の効率化に貢献。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 操作用ソフトウェアやQRコードによる簡単操作。自動ドアやエレベーターとの連携も可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 磁気テープ不要のガイドレス走行。狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも柔軟に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業、物流業、農業、医療・介護施設など、多様な業種・環境での搬送用途に対応。屋内外の不整地や狭小空間でも走行可能なAMR「Mighty」シリーズを展開。 |
② 技術的強み・独自性 | 月面探査ローバーの技術を応用したサスペンション機構と、電力ゼロで姿勢保持可能なピエゾソニックモータを搭載。最大15cmの段差乗り越え、15度の傾斜走行、真横移動、360度その場旋回が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 2025年2月開催の「九州国際スリーデーマーチ2025」にて、Mighty-D4が公道20kmをノートラブル・ノーメンテナンスで完走。その他、工場、農場、病院などでの導入事例あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 保温・冷蔵モジュール、ロボットアーム、環境センサーなどのオプション追加が可能。複数台連携や追従走行にも対応し、顧客ニーズに応じたカスタマイズが可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式による自律走行により、磁気テープなどのインフラ工事不要。段差や傾斜のある環境、狭小空間、屋外など多様な設置環境に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 流通小売、食品製造・加工、製造・物流、飲食・専門店の各業種向けに、POSシステム、包装機、計量機器、クラウドサービスなどを提供。製造・物流分野では、出荷作業の自動化やピッキング作業の効率化を支援するソリューションを展開。 |
② 技術的強み・独自性 | 長年培った計量・計測技術を基盤に、出荷作業の自動化を実現する自動採寸計量器「SMART QBING」や、計量器内蔵ピッキングカートなど、独自の製品を開発。これらの製品は、作業効率の向上やコスト最適化に貢献。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 三菱食品株式会社が「重量検品アソートシステム」を導入し、仕分けミスの防止と物流DXを推進。また、株式会社山田養蜂場やケイヒン配送株式会社など、多数の企業で導入実績あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | POSデータと連動したクラウド型顧客管理システム「ShopOn」や、店舗運営を効率化するクラウドサービス「netDoA」など、既存システムとの連携が可能な製品を提供。これにより、販売実績の活用やリアルタイムな販促が実現。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 幅36cm×高さ14.3cmのコンパクトなデザインの対面計量ラベルプリンター「SM-6000FF」など、限られたスペースにも設置可能な製品を展開。多様な設置環境に対応し、作業スペースの有効活用を支援。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流・倉庫業界向けに、自社開発したAGV/AMRを活用し、自動搬送システムの全体設計・開発・販売・実装・メンテナンスまでをトータルで提案。特に多品種少量生産や頻繁なレイアウト変更が求められる現場に適応。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM方式やGRID方式など多様な誘導方式に対応し、全方向移動やスピンターンが可能。最大搬送重量は50kgから1,000kgまで対応。自社開発のロボット運行管理システムにより、複数台の制御やWMS、MESなどのシステムとの連携が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 三井屋工業株式会社 東北工場(山形県米沢市)において、搬送ロボットの導入により作業員の移動量を大幅に削減し、生産性を200%向上させた実績あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 自社開発の量産モデルを基に、顧客の要望に応じたカスタマイズが可能。FIGグループのクラウド型総合物流管理システム「NexusPrime」との連携により、倉庫・工場の管理システムとの一体化を実現。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、床面への敷設物が不要で、障害物の自動回避が可能。GRID方式では、2次元コードを床面に敷設し、±10mmの高精度な停止を実現。狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも柔軟に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | サービス業を中心とした産業における搬送業務の自動化ニーズに対応し、屋外走行ロボットの開発を開始。凹凸のある路面やスロープなど、これまでロボット導入が難しかった屋外環境での自動搬送に貢献。 |
② 技術的強み・独自性 | NSKのコアテクノロジーを活用し、リンク式サスペンションや振り子構造による姿勢維持・免振機能などの独自技術を開発。整備されていない路面でも荷物を安定して搬送できる低床ボディを採用。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 2023年11月に屋外走行ロボットの開発を発表し、同年11月29日から12月2日に東京ビッグサイトで開催された「2023国際ロボット展」に参考出展。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | サービスロボットメーカーやユーザーの課題を分析し、本ロボットプラットフォームによるソリューションを提案。サスペンションや姿勢維持・免振ユニットのバリエーション化により、現場のニーズに応じた車体を展開予定。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 片側3輪をパンタグラフ形状のリンク式サスペンションとし、駆動輪を確実に接地。凹凸のある路面や、最大50mmの段差走行が可能。振り子構造の姿勢維持・免振ユニットにより、最大10°のスロープや段差昇降時の荷物の姿勢変化を抑制。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 物流業界向けに、AI・ロボットを活用した無人化・省人化ソリューションを提供。倉庫や物流センターでの搬送、仕分け、保管作業の自動化に対応。 |
② 技術的強み・独自性 | 自律走行型協働搬送ロボット(AMR)や無人フォークリフト、ソーティングロボットなど、多様な無人搬送機器を取り扱い。SLAM方式による自己位置推定や障害物回避機能を備えた製品も展開。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | ニトリ、DHL、DMM.com、グッドマンジャパン、日本通運など、多数の企業で導入実績あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 顧客のニーズに応じた製品のカスタマイズが可能。WMSやMESなどの既存システムとの連携にも対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、床面への敷設物が不要で、障害物の自動回避が可能。狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも柔軟に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界向けに、自律走行型搬送ロボット「Neibo」を提供。倉庫や工場での重量物搬送のほか、商業施設や教育現場での案内・配膳・広告表示など、多用途に対応。 |
② 技術的強み・独自性 | 最大600kgの牽引力を持つ「パワフルタイプ」と、21.5インチのタッチパネルを搭載し多機能に対応する「マルチタイプ」の2機種を展開。ノーコードアプリによる簡単な設定と、クラウド連携による柔軟なカスタマイズが可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 株式会社LIXIL物流 岡山物流センターなど、国内約20社以上で実証実験を実施し、導入実績あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | ノーコードアプリにより、専門知識がなくても現場でのプログラム設定が可能。APIを通じて既存の社内システムやChatGPTなどの外部サービスとの連携も容易。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 自律走行、追従走行、ルート走行の各モードに対応。床面の改修や専用インフラの設置が不要で、既存のレイアウトを活かした導入が可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界向けに、自律走行型搬送ロボット「Lexx500」を提供。特に狭い通路や人とロボットが共存する環境での搬送業務の自動化に対応。 |
② 技術的強み・独自性 | 自律走行(AMR)と軌道走行(AGV)のハイブリッド制御を採用し、±1cm以下の高精度な停止位置制御を実現。回転半径38cmの小型設計で、狭路走行が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 佐川急便の中継センター「Xフロンティア」などで導入実績あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | ロボット運行管理システム「Konnectt」により、最大50台のロボットを一括管理可能。APIを通じて既存の社内システムや外部サービスとの連携も容易。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 自律走行により、床面への敷設物が不要で、障害物の自動回避が可能。狭い通路や複雑なレイアウトの現場にも柔軟に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業、物流業、建設業、医療・福祉施設など多様な業種向けに、自律走行型搬送ロボット(AMR)を活用した自動化・省力化ソリューションを提供。特に人手不足や作業効率化が求められる現場での導入実績がある。 |
② 技術的強み・独自性 | スイスのBlueBotics社が開発した自律走行ナビゲーションシステム「ANTdriven」を採用し、複数の異なるメーカーのAMRを統合管理可能なプラットフォーム「PLiBOT WRCS」を提供。これにより、異なるAMRや既存設備との連携が容易となり、高度な自動化を実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 建設業界大手の大林組が100%出資して設立された企業であり、建設現場や物流施設、製造工場などでの導入実績がある。具体的な導入事例として、清掃作業の自動化や資材搬送の効率化が報告されている。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | APIを通じてエレベーターや自動ドア、パレタイザーなどの既存設備と連携可能。さらに、ユーザーインターフェース(UI)は直感的で操作しやすく、専門的な知識がなくても運用が可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、床面へのガイド設置が不要で、障害物の自動回避が可能。これにより、既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能であり、短期間での運用開始が実現できる。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 物流倉庫や製造業の工程間搬送、廃材回収など、カゴ台車やパレットの自動搬送に対応。特に重量物の搬送や省人化ニーズに応える低床型自律走行搬送ロボット(AMR)「TAR」シリーズを提供。 |
② 技術的強み・独自性 | 業界トップクラスの低床(高さ132mm)と高搬送能力(最大800kg)を両立。電子地図に基づく自己位置推定方式を採用し、磁気テープ不要で高精度な自律走行が可能。カゴ台車の位置ズレにも対応し、置き直し不要。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 安田倉庫の東雲営業所にて、重量500kgを超えるカゴ台車の搬送作業を自動化し、生産性が約2倍に向上。また、RFIDソリューションとの連携により、納品方面別の自動仕分け搬送作業を実現。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | MES、WMS、WCSなどの管理システムや、他社製AGV/AMR、RFID/BCRシステム、火災報知システムなどとの連携が可能。最大100台までの群制御に対応し、スマートフォンによる搬送指示も可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 磁気テープなどのインフラ工事不要で導入可能。走行ルートやエリアの変更にも柔軟に対応し、レイアウト変更にも対応可能。屋外での使用は不可。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 工場、オフィス、医療施設などでの屋内搬送作業に対応。マーカーレスによる柔軟な経路設定により、人手作業を補完・支援。スマートな搬送自動化を目指す施設に適する。 |
② 技術的強み・独自性 | ティーチングプレイバック方式を採用し、マーカーや磁気テープ不要。リモコンによる簡易設定とタッチパネルUIで直感的操作が可能。ロボット本体のボタンで搬送動作を即時開始できる。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 公式サイト上では、具体的な導入実績企業や拠点数は記載されていません(※2025年6月時点)。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 上部モジュールは搭載式・牽引式など、搬送物に応じてカスタマイズ可能(※オプション機能)。Wi-Fiを用いた管理サーバーによる複数台制御にも対応(※オプション機能)。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | マーカーレス・非磁気誘導式のため、施設レイアウトの変更や大掛かりな工事は不要。経路変更も簡単。複雑な構内でも即時対応可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界向けに、自律走行搬送ロボット(AMR)や協働ロボットを活用した自動化ソリューションを提供。特に人手不足や作業効率化が求められる現場での導入実績がある。 |
② 技術的強み・独自性 | 自社開発の協働型パレタイジングシステム「PallBot」は、OnRobot社の自動化プラットフォーム「D:PLOY」を搭載し、パレタイズプログラムの構築を簡略化。導入や用途変更にかかる時間を大幅に短縮可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | MiR社製の自律走行搬送ロボット「MiRシリーズ」を国内正規代理店として取り扱い、製造業や物流業界での導入実績が多数。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | OnRobot社の多様なグリッパーやツールチェンジャー、カメラ、トルクセンサーなどの周辺機器と組み合わせることで、様々な作業環境やニーズに対応可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | MiRシリーズはSLAM方式を採用し、床面へのガイド設置が不要で、障害物の自動回避が可能。既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能であり、短期間での運用開始が実現できる。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 半導体・電子部品分野などの精密製造業において、人とロボットの共存が求められる現場での工程間搬送や省力化に特化。構内搬送の自動化に加え、パレタイズ工程の協働化により、高精度かつ柔軟な現場対応を実現している。 |
② 技術的強み・独自性 | 自社開発の協働型パレタイジングシステム「PallBot」は、OnRobot社の自動化プラットフォーム「D:PLOY」に対応。パレタイズ動作の設定が直感的かつ迅速に行え、現場での柔軟な用途変更に対応可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | MiR(Mobile Industrial Robots)社製のAMR「MiRシリーズ」を国内正規代理店として取り扱い、複数の製造・物流現場にて稼働中。導入支援・アフターサポート体制も構築済み。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | OnRobot社のグリッパー、センサー、ビジョンカメラなどと連携し、作業内容や対象物に応じた柔軟な構成が可能。PLCや既存制御システムとの統合も対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | MiRシリーズはSLAMナビゲーション方式を採用し、ガイドレスでの運用が可能。障害物検知機能を備え、改修を最小限に抑えて導入可能。レイアウト変更にも即応でき、変化の多い現場にも適応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 工場内の工程間搬送や物流倉庫での搬送業務に対応。200kg~1000kgクラスの可搬重量を持つリフト付きモデル(Lシリーズ)とリフトなしモデル(Pシリーズ)を展開。 |
② 技術的強み・独自性 | 工業グレードのレーザーSLAMナビゲーションを採用し、磁気テープ不要で高精度な自律走行が可能。Pシリーズは10種類以上の上位操作モジュールと一体化でき、多様な搬送ニーズに対応。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 2023年6月1日より、TechShareがYOUIBOT製AMRの国内正規代理店として販売を開始。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | Pシリーズは10種類以上の上位操作モジュールと一体化可能で、製造工程、倉庫物流、安全検査工程などの輸送任務に対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | レーザーSLAM方式により、磁気テープなどのインフラ工事不要で導入可能。屋内環境での使用を想定。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 倉庫や物流センター内のピッキング作業の効率化や、工場内の工程間搬送に利用することで、ベルトコンベアやAGV(無人搬送車)として代替することも可能です。また作業負荷が大きく軽減されることにより、これまで重労働と見られていた運搬作業を女性や高齢者でも行えるようになり、働き手の拡充や雇用の促進も実現できます。 |
② 技術的強み・独自性 | CarriRoは、作業負荷をゼロにするドライブモード、複数台分の運搬ができるカルガモモード、無人で運搬ができる自律移動モードを有した台車型物流支援ロボットです。これらのモードにより、物流・製造の現場での負荷軽減・効率化はもとより、劇的な省人化を実現します。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | CarriRoシリーズは、現在300社以上の企業に利用されており、自律移動をメイン機能として普及しています。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | CarriRoシリーズでは、台車タイプ、フォークリフト、牽引車など、物流現場をサポートする様々な製品やソリューションサービスを提供しております。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | CarriRoの自律移動モデルは、路面に貼られたランドマークを識別しながら、自動で移動し、荷物を搬送させることができます。これにより、既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能であり、短期間での運用開始が実現できます。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業や物流業界における屋内搬送作業に対応。特に、協働ロボットとの組み合わせによる簡易自動化を提案しており、マシニングセンタやNC旋盤などの加工機械への部品供給・回収作業の自動化を支援。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM技術を活用した自律走行機能を搭載し、マーカーレスでの運用が可能。センサーによる自己位置推定により、障害物回避や安全な走行を実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 具体的な導入先企業名や台数については、公式情報に記載がありません(2025年6月時点)。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 協働ロボット「AUBO」との連携により、加工機械との組み合わせが可能。プログラミングの知識がなくても操作できる簡易自動化パックを提供。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM技術により、磁気テープや2次元コードなどの誘導体の設置が不要。既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 工場や物流センターでの工程間搬送から、建設現場の資材運搬まで、幅広い用途に対応。屋内専用の「Oasisシリーズ」と、屋内外の混在環境にも適した「SIGNAS®」を展開。 |
② 技術的強み・独自性 | OasisはSLAM方式により高精度な自己位置推定が可能で、繰り返し位置決め精度は±5mm(カスタム対応で±2mm)。SIGNAS®は独自の“サインポスト誘導方式”を採用し、目印をカメラで認識してルートを自律走行する。いずれもテープ敷設不要で柔軟なレイアウト変更に対応。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | Oasisシリーズは世界累計出荷台数6,000台以上(公式実績)。SIGNAS®は建設現場などでの実証事例あり。具体的な企業名や導入規模に関する記載はなし(2025年6月時点)。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | Oasisはコンベア搭載型やスカラロボット搭載型など、搬送対象や作業工程に応じた多様な仕様に対応可能。SIGNAS®は簡易設置型で、プログラム不要の直感的な導入が可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式およびビジュアル誘導方式により、床面加工や誘導線の設置が不要。SIGNAS®は段差やスロープを含む屋外エリアでも運用できる設計。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業、歯科医院、飲食店、オフィスなど、多様な業種・環境での搬送用途に対応。狭小空間や人の往来が多い場所でも運用可能な小型自律搬送ロボット(AMR)「カチャカプロ」を提供。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM方式による自律走行を採用し、磁気テープ不要で柔軟なルート設定が可能。家具認識センサーやドッキングユニット、LEDリング、フロントカメラなどを搭載し、専用棚とのドッキングによる搬送を実現。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 大手電子部品メーカーや自動車部品メーカー、樹脂部品工場などでの導入実績あり。導入により、作業者の移動時間を月間20〜44時間削減した事例が報告されている。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | APIを公開しており、外部機器・システムからの操作が可能。専用の棚(シェルフ2段、3段)、操作端末(カチャカボタン、カチャカハブ)などのオプションを用意し、柔軟なカスタマイズに対応。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 最小550mm幅の通路を走行可能なコンパクト設計。SLAM方式により、磁気テープなどのインフラ工事不要で導入可能。屋内環境での使用を想定。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 製造業、物流倉庫、屋外搬送など多様な業種・環境での搬送用途に対応。自律走行型搬送ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)を取り扱い、各種搬送ニーズに対応可能。 |
② 技術的強み・独自性 | 自律走行型搬送ロボット(AMR)「OTTOシリーズ」は、状況を判断し最適な行動を取る自律型の搬送ロボット。自律搬送ロボット(AMR)「Flexシリーズ」は、レーザーや画像認識技術により、周囲のモノや人物を検知し、目的の場所まで自律移動。AGV「T-Carry system」は、複数のAGVが縦横無尽に走行し、迅速に指定された目的地にモノを運ぶシステム。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 具体的な導入先企業名や台数については、公式情報に記載なし(2025年6月時点)。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 各製品は、顧客の要望に応じたカスタマイズ対応が可能。既存の他社AGVや周辺システムとの連携も視野に入れた設計。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 自律走行型搬送ロボット(AMR)や無人搬送車(AGV)は、磁気テープなどのインフラ工事不要で導入可能。屋内外の多様な環境に対応。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 食品工場などの製造現場における資材供給・製品回収などの工程内搬送を対象としたAMRシステム。特に人との協調作業が必要な環境での自動搬送に適した設計。 |
② 技術的強み・独自性 | AMRに独自開発のカート連結ユニットを搭載し、着脱を自動化。SLAM方式による自己位置推定と障害物回避機能を装備し、高度な自律走行が可能。最大牽引能力は300kg(カート3台まで)。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 導入先企業名・台数の具体的な記載はなし(2025年6月時点)。ただし食品製造業への導入を前提とした仕様・実績記載あり。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | タッチパネル式のオーダー端末により簡易操作が可能。AMR制御システムとの連携により、最大3台までのカート搬送指示が可能。運用フローに応じたカスタマイズ可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式による自律走行で、床面工事などのインフラ整備は不要。狭小通路(最小通行幅850mm)や人との共有エリアでの運用が可能。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 食品加工や手作業工程など、自動化が困難とされる分野において、協働ロボットやAMRを活用した自動化ソリューションを提供しています。 |
② 技術的強み・独自性 | 協働ロボットとAMRを組み合わせたシステムにより、ピッキングから搬送までの自動化を実現しています。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 具体的な導入先企業名や台数についての公式情報は確認できません(2025年6月時点)。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | 顧客の要望に応じたカスタマイズ対応が可能であり、既存の他社AGVや周辺システムとの連携も視野に入れた設計がされています。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | 詳細な情報は公式サイトに記載されていません。 |
海外の注目AMRメーカーを企業ごとに比較
グローバルに展開するAMRメーカーは、先進技術や大規模物流への適応力を武器に、日本国内でも採用が進んでいます。代表的な企業は以下の通りです。
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 小売、アパレル、3PL、製薬、自動車業界など、多様な業種に対応したAMRソリューションを提供。特に、棚搬送型ロボット(AGV)や自律移動ロボット(AMR)による倉庫内のピッキング、搬送、仕分け作業の自動化に強みを持つ。 |
② 技術的強み・独自性 | 人工知能(AI)、機械学習(ML)、高度なセンサー技術を組み合わせた自律走行技術を搭載。SLAM方式による自己位置推定と環境マッピングにより、柔軟なレイアウト変更や障害物の自動回避が可能。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 日本国内では、ナイキ、大和ハウス、トヨタ自動車などの大手企業に導入実績あり。2022年には、棚搬送型ロボット(AGV)で4年連続国内シェアNo.1、自律移動ロボット(AMR)で世界シェアNo.1を獲得。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | クラウドベースのSaaSソリューション「nest」により、物流業務の効率化と最適化を実現。複数台のロボットを統合管理し、柔軟なシステム連携が可能。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、床面へのガイド設置が不要で、既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能。短期間での運用開始が実現できる。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | 小売業、eコマース、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)業界向けに、ピッキング、仕分け、補充、ライン供給などの倉庫内作業を自動化するAMRソリューションを提供。特に、人的作業と協働する「コラボメーション(CollaboMation)」を重視し、作業効率と安全性の向上を図っている。 |
② 技術的強み・独自性 | 独自の倉庫実行プラットフォーム「LocusOne」により、複数のAMR(Locus Origin、Locus Vector、Locus Max)を統合管理し、リアルタイムでのオペレーション最適化を実現。Locus Vectorは、最大272kgの積載能力と全方向移動が可能なMecanumホイールを備え、3D LiDARによる高精度なナビゲーションと安全性を確保している。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | 世界250以上の拠点で1万台以上のAMRを稼働させ、累計ピッキング数は13億個を超える。DHL Supply Chain、GEODIS、Radial、Ryder eCommerce、VF Corporationなどのグローバル企業が導入。日本では、2023年1月にMaterial Bank Japanの物流拠点(千葉県市川市)に25台のLocusBotsを導入し、国内初展開を果たした。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | LocusOneプラットフォームは、既存のWMS(倉庫管理システム)やERPとの連携が可能で、複数のAMRを統合管理。ロボットは、ピッキング、補充、搬送、仕分けなどの多様なタスクに対応し、柔軟なワークフロー構築を支援する。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM技術と3D LiDARセンサーを活用し、床面へのガイド設置が不要で、障害物の自動回避が可能。既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能であり、短期間での運用開始が実現できる。 |
比較項目 | 内容 |
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① 用途特化・業種適性 | MiRのAMRは、製造業、物流業、倉庫業など多様な業種における内部物流の最適化を目的として設計されています。特に、部品供給、完成品搬送、ピッキング、仕分け作業など、幅広いタスクに対応可能です。 |
② 技術的強み・独自性 | SLAM技術を活用した自律走行により、床面へのガイド設置が不要で、障害物の自動回避が可能です。また、MiR Fleetを通じて複数台のロボットを統合管理でき、OpenAPIプロトコルを介してERPやWMSなどの上位システムとの連携も容易です。 |
③ 導入実績・市場シェア情報 | MiRは、2013年の創業以来、世界60カ国以上で製品を展開しており、特に米国市場で高いシェアを獲得しています。日本国内でも、製造業や物流業界を中心に導入実績があります。 |
④ カスタマイズ性・システム連携性 | MiRのAMRは、トップモジュールを追加することで、牽引、リフト、棚やパレットの搬送など、業務に合わせたカスタマイズが可能です。また、MiR Goを通じて、さまざまなアプリケーションやアクセサリを提供し、ユーザーの物流や業務を効率化します。 |
⑤ 設置環境対応・インフラ条件 | SLAM方式により、既存の施設レイアウトを大幅に変更することなく導入が可能で、短期間での運用開始が実現できます。また、IP52の防塵・防水性能を備えたモデルもあり、様々な環境下での運用に対応しています。 |
まとめ|AMR導入成功のために押さえるべき本質
急速に進化する自律移動ロボット(AMR)は、もはや一部の先進企業だけの設備ではありません。製造業・物流業をはじめ、医療・小売・屋外配送など多様な現場で、現実的な課題解決ツールとして定着しつつあります。
しかし、導入に失敗する企業も少なくありません。その理由の多くは、「価格優先」「カタログスペック重視」「社内説明用のイメージ先行」といった、戦略不在の選定です。
そこで最後に、AMR導入を検討するすべての企業に向けて、「導入前に絶対に押さえておくべき視点」を改めて整理します。
導入前に確認すべき5つの視点
視点 | 概要 |
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1. 現場課題の明確化 | 「何をどのように運ぶか」「どこがボトルネックか」を数値で把握する |
2. 用途に応じたタイプ分類 | GTP型、Tug型、協働型、不整地型など、現場適正で分類する |
3. 搬送能力と拡張性 | 重量対応、Fleet制御、API/WMS連携の柔軟性を重視 |
4. ROIのシミュレーション | 初期投資だけでなく、長期的な人件費削減・稼働率・誤配送削減を試算する |
5. 導入支援体制の確認 | PoC、教育トレーニング、マニュアル、代替機体制、応答SLAの有無などを確認 |
この5つの視点を押さえることで、単なる「ロボット導入」から、持続可能で拡張可能な「業務変革プロジェクト」へと昇華させることができます。
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