一次選考を通過して、赴任の準備まで進めたところで健康診断があります。

ここまで来ると、「血圧が少し高かったら全部ダメになるのか」「昔の健康診断で引っかかったことがあるけど大丈夫なのか」と気になってくる人もいると思います。

ネットで調べると「血圧○○以上は危ない」「BMIが高いと落ちる」といった数字も出てくるので、余計に不安になります。

先に答えると、健康診断の結果によって採用に進めない可能性はあります。

ただし、数値が一つ基準範囲から外れた瞬間に、その場で全員不採用になるような単純な仕組みでもありません。

実際の受診では、健康診断が終わったあと、結果について確認が必要な人だけ名前を呼ばれ、別室で個別に確認を受けたケースがあります。

異常値が出たときに「即アウト」ではなく、そこで状態を確認する段階が入ることがあるわけです。

そしてもう一つ知っておきたいのが、デンソーは「血圧○○以上」「BMI○○以上」といった期間従業員採用の合否ラインを公開していないことです。

現在公開されている採用情報には勤務条件や契約更新時の健康状況についての記載はありますが、健康診断の数値ごとの足切り基準までは示されていません。

最初に大まかなところだけ整理しておきます。

気になること考え方
健康診断で落ちることはある?結果によって採用に進めない可能性はある
少し数値が悪ければ即不採用?そうとは限らない。個別に確認されるケースもある
血圧やBMIの合格ラインは?デンソー独自の公開された数値基準はない
何を検査する?身長・体重・血圧・視力・聴力・尿・血液・心電図などの受診例がある
持病があると落ちる?病名だけで一律に判断できない。現在の状態や勤務への影響も関わる
前日に何か対策するべき?数値をごまかすより、案内を確認して普通に体調を整える

健康診断は「健康な人だけを選ぶ試験」と考えるより、これから実際に工場で働ける身体状態なのかを確認する場として見た方が分かりやすいです。

デンソー期間工は健康診断で落ちることがある

健康診断は、入社後に会社がサービスで行う定期健診とは少し意味が違います。

デンソー期間工の場合は最終選考の段階で行われるため、まだ採用判断が完全に終わっていません。

一次選考を通過し、遠方から来た人なら荷物を持って愛知まで移動し、本社で書類を書き、そこから健康診断へ向かいます。その先にはピンボード検査や入社関係の手続きも待っています。

ここまで進んでいるからこそ、健康診断で引っかかるのが怖いわけです。

最終選考全体がどんな一日になるのかについては、

【デンソー期間工の最終選考は何をする?ピンボード検査・持ち物・服装・流れを解説】

で詳しく扱っています。

少し異常値が出たら即不採用、とは限らない

健康診断では、血圧、血液、尿など数字で結果が出るものがあります。

普段の健康診断でも、すべての項目が教科書どおりの数字になる人ばかりではありません。問題は、数値が一つ外れたことだけを見て「もう落ちた」と判断してしまうことです。

実際のデンソーの受診経験では、健康診断後に会議室で説明を受けている途中、数人が名前を呼ばれて別室へ移動し、産業医による個別確認を受けたケースがあります。

ある受験時には35〜40人ほどいた中で、5人ほどが呼ばれたとされています。

この「5人」という数字を、再検査率や不合格率として使うことはできません。一回の受験時の話だからです。

ただ、ここから分かることはあります。

健康診断で何か確認したい数値が出た場合、

検査結果を見る → 必要なら本人を呼ぶ → 状態を確認する

という段階を踏むケースがあるということです。

検査機械の数字が少し外れた瞬間に、その場で荷物をまとめて帰らされるというイメージとは違います。

再確認されたから不採用、とも限らない

名前を呼ばれて別室へ向かうとなれば、本人はかなり緊張すると思います。

周りはそのまま説明を聞いているのに、自分だけ席を立って別室へ行く。

そこで検査結果について話をされれば、「落ちたかもしれない」と考えるのも無理はありません。

ただ、過去の受診経験では、個別確認を受けた人すべてがその場で不採用になったわけではありません。

検査結果について医療機関での確認を求められるケースや、勤務後に診てもらうよう案内されるケースもあったとされています。

どの数値ならどちらになるのかという基準までは公開されていません。

だからこそ、ネット上にある「この数字を超えたらアウト」という情報だけで、自分の合否を決めてしまわない方がいいです。

健康診断だけでなく選考全体の結果が気になる場合

健康診断以外にも最終選考がありますし、不採用になった理由が本人に細かく説明されるとは限りません。

健康診断だけではなく、「どのくらい受かるのか」「落ちたあと再応募できるのか」といった選考全体については、

デンソー期間工に落ちた?合格率は非公表|合否・結果が遅い場合・再応募を解説

で分けて説明しています。

デンソーの健康診断では何を検査する?

健康診断そのものは、特殊な検査ばかりをするわけではありません。

最近の受診例では、身長や体重を測り、視力・聴力を確認し、血圧を測り、採血や尿検査、胸部X線、心電図へ進んでいます。そこに握力測定も加わっています。

会場へ入って一つの検査を受けたら終わりではなく、順番に場所を移りながら身体の状態を確認していく、一般的な健康診断に近いイメージです。

検査主に確認するもの
身長・体重・腹囲体格
視力・聴力見え方・聞こえ方
血圧血圧の状態
胸部X線胸部の状態
尿検査尿中の成分
血液検査貧血、血糖、肝機能、脂質など
心電図心臓の電気的な状態
握力手で力を出す身体機能

血液検査や尿検査もある

「工場で働くのだから、体力測定だけだろう」と考えて行くと少し違います。

握力だけを見るわけではなく、採血や尿検査もあります。

自分では特に体調不良を感じていなくても、こうした検査で初めて数字として異常が出ることはあります。

だから「普段普通に生活できているから絶対大丈夫」とも言い切れませんし、逆に健康診断で一度引っかかった経験があるからといって、デンソーでは絶対に採用されないとも言えません。

握力検査があるからといって、筋力テストとは考えない

握力を測ると聞くと、「何kg出せば合格なんだろう」と気になるかもしれません。

現在確認できる採用情報では、握力○kg以上という合否基準は公開されていません。

ここで前日にハンドグリップを握り続けても、数値を少し上げるための試験対策としてどこまで意味があるかは分かりません。

健康診断全体の一項目として受けるくらいに考えておいた方が自然です。

健康診断で問題になりやすいのはどんなケース?

この話になると、「高血圧」「肥満」「腰痛」などの言葉だけが一人歩きしやすいです。

けれど、健康診断の意味を考えるなら、病名を一覧にするよりその状態で実際に働けるかを見る方が分かりやすいです。

デンソー期間工は配属先を自分で選べず、勤務時間についても昼勤だけを希望することはできません。

交替勤務では夜勤がありますし、職場では細かな部品を扱うなど、手先を使う作業も多くあります。

健康診断で確認するのは、机に座って一日働けるかではなく、そうした勤務を続ける身体状態にあるかということになります。

血圧や心電図で確認が必要な結果が出た場合

血圧は一回測れば、いつでも全く同じ数字になるものではありません。

会場まで移動した直後だったり、健康診断そのものに緊張していたりすれば、普段とは違う数字になることもあります。

だからといって「高く出ても全部緊張のせい」と自分で判断してしまうのも違います。

必要な場合はその場で確認されることがありますので、普段から治療を受けているなら、その事実を隠すために何かするより、問診で正確に伝えられるようにしておく方がいいです。

血液や尿で大きな異常が見つかった場合

採血では、見た目では分からない状態も数字として出てきます。

普段まったく症状がなくても、血糖や肝機能などで確認が必要になる可能性があります。

ここでも「基準値を一つ超えたら不採用」と単純化はできません。

実際、受診経験では血液検査や尿検査の数値が基準範囲から外れていても勤務している人がいたとされています。

これは「どんな数値でも大丈夫」という意味ではなく、異常値の有無だけでは採用結果を説明できないということです。

持病や治療中の病気がある場合

問診では治療歴や服用している薬、既往歴などを確認された受診例があります。

持病があるから、それだけで不採用になると決めつけることはできません。

同じ病名でも、治療によって安定している人と、勤務に大きな制限が必要な人では状況が違います。

夜勤を含む勤務ができるのか、仕事中に安全上の問題が起きないか、現在どの程度安定しているのか。病名だけでは見えないところがあります。

すでに通院していて「夜勤をしていいのか」「工場勤務を続けても問題ないのか」が自分でも分からないなら、選考当日に初めて悩むより、担当医に先に確認しておいた方が安心です。

「血圧140」「BMI25」ならデンソーに落ちる?ネットの数字はどう見ればいい?

この辺りを検索すると、かなり具体的な数字が出てきます。

「血圧140以上は危険」
「BMI25以上は落ちやすい」
「握力が○kgないとダメ」

数字が書いてあると、それだけで信頼できそうに見えます。

でも、自分の健康診断結果と照らし合わせる前に、一度その数字が何の基準なのかを見た方がいいです。

医学上の基準と、デンソーの採用基準は別

健康診断では、医学的に状態を判断するための基準があります。

それと、会社が期間従業員を採用するときにどこから不採用にするのかは別の話です。

たとえば過去の健康診断で上の血圧が140台だったとしても、

「140を超えた=デンソー不採用」

とまでは言えません。

BMIも同じです。

現在公開されているデンソー期間従業員の採用情報には、「BMIがこの数値以上なら不採用」「血圧がこの数字なら不採用」といった合否表は掲載されていません。

一つの数字だけで自分の合否を決めない

これは逆方向にも同じことが言えます。

「血圧は正常だから絶対受かる」とも言えません。

健康診断では複数の項目を調べますし、問診もあります。

自分で確認できるのは、「最近の健康診断で何か指摘されていないか」「治療を途中でやめている病気はないか」「勤務に支障が出そうな症状が現在あるか」くらいです。

過去の検査結果を持っているなら、一度見直しておくと、問診で急に聞かれたときにも答えやすくなります。

異常が見つかったら、その場で不採用になるの?

ここが一番気になるところだと思います。

実際の受診経験を一つ見ると、その場の空気が少し分かります。

健康診断が終わり、大勢が会議室へ戻って説明を聞いている。その途中で何人かの名前が呼ばれ、席を立って別室へ向かいます。

その受験時には35〜40人ほどが同じ会議室にいて、5人ほどが呼ばれたと記録されています。

呼ばれた人は、健康診断の結果について産業医の個別確認を受けています。

自分の名前が呼ばれたら、「終わった」と感じるかもしれません。

でも、呼ばれたこと自体が不採用の確定ではありません。

個別確認のあと、そのまま進んだ例もある

過去の経験では、個別確認後に「配属後、近くの病院で診てもらうように」と案内され、そのまま先へ進んだケースもあります。

逆に、地元へ戻って精密検査を受けるよう案内されたケースもあったとされています。

ここに「○○ならセーフ、○○ならアウト」という公開された境界線はありません。

ただ、実際の動きを見ると、

何か数字が悪い → 即不採用

ではなく、

結果に確認事項が出る → 個別に状態を確認する → その後の対応が決まる

というケースがあることは分かります。

「健康診断で落ちた」と本人にも理由が分からない場合がある

採用選考なので、すべての不採用理由が細かく開示されるとは限りません。

本人は「健康診断で引っかかった」と感じていても、実際にどの項目が最終判断にどこまで影響したのか分からないケースもあります。

ネットにある「私は血圧○○で落ちました」という話も、その一例だけから「その血圧以上は全員落ちる」と一般化しない方がいいです。

ここを間違えると、まだ受けられる可能性がある人まで自分で諦めることになります。

健康診断の前日は何をしておけばいい?

健康診断で落ちる可能性があると聞くと、前日だけ何とか数値を良くできないか考えたくなります。

検索すると、塩分を控える、握力を鍛える、水を大量に飲む、といった話まで出てきます。

でも、選考のために一時的に身体の数字をごまかすことを考えるより、普段の状態をきちんと確認できるようにして行く方がいいです。

まず自分に届いた健康診断の案内を見る

飲食について指定があるのか、服用中の薬について何か指示があるのか。

これはネットの記事ではなく、自分に届いた案内を確認してください。

受診する時期や検査方法によって指示が変わることがあります。

薬を飲んでいる人は、選考に通りたいからといって自己判断で服薬を止めない方がいいです。薬の扱いに迷うなら、処方した医師や医療機関へ確認してください。

前日だけ無理をしない

極端な食事制限や激しい運動をして、いつもと違う身体状態で当日を迎えても、良い準備とは言えません。

むしろ朝から移動し、書類を書き、健康診断を受け、その後も最終選考が続く可能性があります。

前日は普通に休み、睡眠を取って、必要な書類や集合場所を確認しておく。その方が当日の余計な焦りを減らせます。

すでに気になる症状があるなら、選考当日まで放置しない

過去の健康診断で何度も同じ項目を指摘されている、現在も治療中の病気がある、仕事中に症状が出る可能性がある。

こういう場合は、「デンソーの基準に引っかかるか」だけを考えるより、自分自身が交替勤務を含む仕事を続けられる状態なのかを先に確認した方がいいです。

デンソーでは昼勤だけを希望して応募することはできず、夜勤にも対応できることが前提になっています。

健康診断で不安になるのは、「落とされるかもしれない」からだと思います。

ただ、公開されていない合否ラインをネット上の数字から推測し続けても、自分が採用されるかまでは分かりません。

過去の健診結果に大きな問題がなく、現在も普通に生活できているなら、まずは必要以上に自分で不採用と決めつけないこと。

すでに治療中の病気や気になる症状があるなら、隠す方法を探すのではなく、今の状態で働けるのかを確認したうえで健康診断を受ける。

その方が、採用されたあと実際に夜勤や工場勤務が始まったときにも無理がありません。